私立大学の人気動向
2025-08-04 11:26:05

高校生の大学選び、私立大学人気に変化が見えた2025年度進学ブランド力調査結果

2025年度進学ブランド力調査結果の分析



株式会社リクルートが運営するリクルート進学総研は、高校生の大学選びに関する進学ブランド力調査を実施し、2025年度の結果をまとめました。この調査は2008年より行われており、全国の高校生がどのように大学を選ぶかを探る貴重なデータを提供しています。

私立大学の人気上昇が顕著


調査結果によると、全国を7つのエリアに分けて評価を行ったところ、関東甲信越、東海北陸、関西、東北、九州沖縄といった5つのエリアでは私立大学が人気で首位に立っています。一方、北海道と中四国では国立大学がトップを維持しています。これにより、私立大学の人気が高まっていることが見受けられますが、決してその一方で国公立大学の魅力が薄れているわけではないことも注目されます。

大学に対する志向の変化


特に興味深い点は、国公立大学を希望する層が増えている一方で、自分の進学先をまだ決めかねている人々が多くなったという点です。「国公立の大学に行きたい」と答えた高校生が46%で、私立大学を志望する層(41%)を5ポイント上回りましたが、その内訳では「まだわからない」という層が増えてきているのが大きな特徴です。このような選択肢に悩む学生は、単に国公立か私立かを越えた形で、自己に合った大学を探す傾向が強くなっているようです。

進学先選定の優先事項


また、進学先を検討する際の重視項目においては、「交通の便が良い」が最も高い評価を得ており、その次に「学びたい、興味ある学部や学科がある」や「教育内容のレベルが高い」が続きました。これらの項目は前年からも上昇傾向にあり、交通の便の良さなどが志望校選定においてより重要視されていることが認識されます。

所長 小林浩の分析


リクルート進学総研の所長である小林浩氏は、「志願度分析を通じて見えるのは、都市圏における総合大学の知名度の高さと、地元大学への志願度の違いです。これらのデータから、高校生たちが自分の将来を見越して、自分に合った大学をより慎重に選ぼうとしている様子が伝わります」と述べています。

調査方法の概要


この研究は全国の高校生を対象にしたもので、2026年3月卒業予定の生徒20万人を対象とし、エリアごとに細かく回答を集めました。調査の手法はインターネットを用いて行われ、その結果として得られたビッグデータは大学のマーケティングにとって重要な資源となるでしょう。

まとめ


2025年度の進学ブランド力調査による結果は、大学選びが過去の傾向から変化していることを示しています。私立大学の人気の上昇に加え、高校生たちが抱える進学先への迷いは、今後の教育業界における戦略を考慮しなければならない重要なポイントです。高校生の声を反映したこの調査結果が、今後の大学選びや就職活動にどのように影響を与えていくのか、注目していきたいと思います。


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会社情報

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株式会社リクルート
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