学生服からスリッパへ
2024-11-07 17:50:43

山形県九里学園が学生服をスリッパにアップサイクル 地元の職人技が光る!

山形県九里学園のユニークな取り組み



この春、山形県の九里学園高等学校が不要となった学生服をスリッパにアップサイクルするという画期的なプロジェクトを開始しました。これまでの卒業生の制服は、サイズが合わなくなったり破損したりした際に、『制服バンク』として保管されていました。学校側は、新たな学生服の導入に伴い、これらの旧制服を有効に活用できないかと、株式会社オンワードコーポレートデザインに相談しました。地元の河北町には、日本有数のスリッパ産地があり、この場所で彼らのリクエストに応えることになったのです。

地元の職人技が息づく



河北町には過去に20以上のスリッパ工場が存在しましたが、時代の変化により現在は数社しか残っていません。その中でも、株式会社後藤はいまだに高い技術力を誇り、丁寧な製作プロセスで県内外から支持を受けています。今回のプロジェクトは、通常のスリッパ製作ではなく、古い制服を用いた難易度の高いアップサイクルに挑戦した点が特長です。

アップサイクルの制作プロセス



スリッパの製作過程は、一つ一つの制服を丁寧に解体し、摩耗部分を避けながら型抜きを行います。その後、中生地に糊付けし、各パーツを縫い合わせるという手間のかかる作業が続きます。最終的に底をつけて検査を行い、完成となります。この手作りのスリッパは、元の学生服の特長を活かしつつ、新しい形として生まれ変わるのです。

教員や職人の声



この取り組みについて、九里学園の教員である髙木ユキエ氏は、「学生服がスリッパとして生まれ変わることに驚きを感じ、製品を見たときには感動した」と語りました。また、株式会社後藤の社長、後藤重美氏は「手をかけて作り上げたスリッパに愛着を持ってもらえれば嬉しい」とコメントしています。このように、様々な思いが詰まったスリッパは、学校で長く活用されることが期待されています。

環境に優しい未来を目指して



オンワードコーポレートデザインは、販売だけでなく、環境問題への取り組みや、体験型教育なども含めたサポートを提供しています。今回のプロジェクトもその一環であり、使われなくなったものを新たな価値へと変える試みが続いています。

九里学園と地元の職人が手を組んだこの素晴らしい取り組みは、学生服の持つ思い出をいつまでも大切にするだけでなく、環境にも配慮した未来志向のプロジェクトです。これからも、地域の絆を強めるような活動が期待されるでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

会社情報

会社名
株式会社オンワードコーポレートデザイン
住所
千代田区 飯田橋 2-10-10
電話番号
03-5226-1333

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。