神田外語大学生が贈る震災復興新聞
神田外語グループが進めている「震災復興発信プロジェクト」の一環として、神田外語大学の学生たちが作成した震災復興新聞『福島とともに(英題:Together with Fukushima)』。この新聞は、福島県を対象に、震災からの復興や地域振興の取り組みを国内外に広く伝えるために制作されました。
2023年の初め、神田外語大学は福島県と包括連携協定を結び、地域とのつながりを深める教育活動に取り組むようになりました。この協定の目的は、福島の復興を支援し、学生たちの成長を促進することにあります。特に、柴田真一ゼミの19名の学生は、浜通り地域をフィールドワークし、地元の人々から実際の話を聞きながら取材を行い、その結果を新聞にまとめました。
東京でのフィールドワークを経て、学生たちは福島の歴史や文化、経済に深く踏み込む体験をしました。取材によって得た貴重な情報や人々の思いは、新聞の記事に生かされています。新聞には日本語版『福島とともに』と対応する英語版『Together with Fukushima』があり、両方の言語で福島の現状や復興の取り組みを多角的に表現しています。
贈呈式は2026年1月26日に福島県庁で行われ、学生たちが内堀知事に直接新聞を手渡す予定です。この場を通じて、彼らの学びの成果が実を結ぶ瞬間となるでしょう。
震災復興ビール『綺麗ALE』も贈呈
さらに、同プロジェクトの成果として制作された震災復興ビール『綺麗ALE』も合わせて贈呈します。このビールは、地元の素材を使用し、地元の復興の象徴となる商品です。製造には株式会社広野町振興公社と株式会社大鵬が協力し、学生たちは現地の人々と密接に連携しながら、ビールの味わいや香り、デザインに至るまでこだわりを持って製造に携わりました。
ビールのラベルには、震災復興新聞のデジタル版にアクセスできるQRコードが印刷されており、手に取った人が簡単に福島の現在を知ることができる仕掛けも施されています。使用された「綺麗」は、広野町の特産品であるバナナの愛称であり、その名には美しい自然や復興への願いが込められています。
学生たちの声
柴田ゼミゼミ長の関口椋久さんは、震災からの復興について「数字や制度だけでは語れない人の思いや日常の積み重ねだということを実感した」と話します。また、学生たちは制作した新聞と『綺麗ALE』を通じて、福島の現状に多くの人が触れるきっかけになることを願っています。
担当教員の柴田真一先生は、「今の学生にとって福島は記憶の中にある存在。しかし、フィールドスタディを通じて現地の声に触れ、プロジェクトを通して自己意識が芽生えた」と述べています。2011年の震災からの15年、福島の「今」を発信する重要な役割を果たすことが期待されています。
今後の展望
贈呈式後は、完成した震災復興新聞を本学の海外提携校などに発信し、福島の取り組みや人々の思いを広めていく予定です。学生たちが自分たちの言葉で世界に語りかけることで、福島の姿を多くの人に知ってもらうことが目指されています。
このように、神田外語大学生による震災復興新聞は単なる報告書ではなく、人々の想いや地域への愛を凝縮した貴重なプロジェクトです。今後も復興への道を歩む福島と学生たちの取り組みに注目が集まることでしょう。