ウクライナ復興に向けた新たな取り組みが始まりました。東京大学から生まれたAI・宇宙ベンチャーのLocationMind株式会社が、国際連合工業開発機関(UNIDO)の支援を得て、ウクライナでの実現可能性調査を開始します。このプロジェクトは、2025年3月25日からスタートし、ウクライナの人流データを活用して復興支援に必要な情報を可視化し、意思決定をサポートすることを目指しています。
ウクライナは2022年以降、様々な情勢変化により、多くの人が移動を余儀なくされ、人口が1,000万人から1,500万人程度減少しています。これに伴い、復興に向けた支援が十分に機能していないという現実があります。政府や民間企業が実態把握や生活ニーズを理解することが難しく、国際的な支援が行き届いていないのです。
そこで、LocationMindは小規模なスタートアップとして、されているビッグデータを利用し、人々の移動を可視化します。このデータを基に、現地の政府機関や民間事業者がシステムを活用し、より実効性のある施策を打ち出せるよう支援を行います。今後は、ウクライナの通信事業者との連携も図りながら、国際的なウクライナ復興の加速を目指すことが期待されています。
この実現可能性調査は、日本の経済産業省からの資金援助も受けており、12か月間にわたり計40万米ドル(約5700万円)を投入します。その結果が所定の条件をクリアすれば、複数年にわたる「パイロット技術実証」段階に進む可能性も開かれています。
調査の目的は、ウクライナの実データを保有するビッグデータ・プロバイダーと連携し、国の復興に寄与できるロケーション・ビジネス・インテリジェンス・プラットフォームの構築に向けた需要を把握することです。政府や民間の関係者から意見を収集し、実効的なデータ利活用を図るための施策を立案します。
さらに、ウクライナの人流データ分析に基づく研修プログラムを現地の大学と連携して行い、現地人材の育成にも努める予定です。これにより、ウクライナの情報産業の発展を後押しし、世界的にも成長が期待される位置情報サービス市場において、ウクライナの新たなビジネス領域を創出することを目指しています。
今後数年でウクライナの経済が復活することが期待されており、これに対してどのように私たちが関わり、共に成長していけるかが重要な視点です。LocationMindは、このプロジェクトを通じて、ウクライナの復興に貢献したいと考えています。強力な協力者を探しているので、興味のある方はぜひ連絡を取ってみてください。ウェブサイトにはお問い合わせフォームもあります。
このプロジェクトにより、国際的な支援が円滑に行われ、ウクライナの人々の生活がより良いものになることを期待しています。これからの進展に注目が集まっています。
【プロジェクトに関する詳細お問い合わせ先】
LocationMind
所在地:東京都千代田区神田司町2-8-1 PMO神田司町4F
代表者:代表取締役CEO 桐谷 直毅
設立:2019年2月
URL:https://locationmind.com/
主な事業内容:GPS測位信号のセキュリティ技術開発、人流ビッグデータの処理・可視化・分析、AIを用いた人流予測サービスの展開