TOKIARIの新展開
2025-09-23 09:22:22

TOKIARIがフランス最古デニムメーカーとの共同プロジェクトを始動

TOKIARIとAtelier TUFFERYの新たな挑戦



京都発のファッションブランド「TOKIARI(トキアリ)」が、フランス最古のデニムメーカー「Atelier TUFFERY(アトリエ・テュフリー)」とのコラボレーションを発表しました。本プロジェクトは、伝統と持続可能性をテーマに、多様な文化の融合を図りながら新たなスタイルを創造します。

このコラボレーションは、ただの製品開発にとどまらず、フランス南部に位置するアトリエ・テュフリーの歴史的背景や、地域密着型の製造哲学がTOKIARIと交錯することで生まれた新たな価値の創出を目指しています。コレボレーションを記念して、アトリエ・テュフリーのオーナー夫妻が日本を訪れ、2025年10月15日には、京都の時在服飾設計でコラボレーションデニムの発表やポップアップショップ、トークショーも行われる予定です。

Atelier TUFFERYの創業と理念



「Atelier TUFFERY」は1892年創業のフランスのデニムメーカーで、創業者であるセレスタン・テュフリーがフロラックで始めた仕立て屋が前身です。もともとデニムは頑丈な作業着として作られており、フロラックから約20km離れた鉱山町アレスの労働者たちのために、耐久性と快適さを兼ね備えた作業着を提供していました。

アトリエ・テュフリーの経営理念には、地域との共生を重視し、職人たちの技術を保存しながら、「フランス製」を貫く姿勢が見えます。現代のビジネス環境では多くの企業がコスト削減を追求する中、アトリエ・テュフリーは地元の雇用を守り、その技術を後世に伝える選択をしています。この取り組みは、フランス政府からも高く評価され、「EPV(生きた文化遺産企業)」として認定されています。

環境への配慮と職人の尊重



サステナビリティの理念は、単なる流行ではなく、企業の責任であると言えます。アトリエ・テュフリーでは、製造過程で出る裁断くずや糸くずを全て回収し、建材として再利用するシステムを整えています。このような取り組みで、廃棄物の発生をほぼゼロに近づけています。また、同社のデニムは、一般的なグローバル生産デニムに比べ、二酸化炭素の排出量が3分の1であることが実証されています。

職人にも深い敬意を払い、全員が正社員として雇用され、徹底した研修を受けることで「マルチスキル」を持つ職人に育てられています。職場環境も配慮されており、定期的に作業内容を変更することで、身体的な負担を軽減する工夫がされています。これにより、職人たちは健康的に働きながら、スキルを磨き続けることが可能となっています。

日本の伝統工芸「裂織」との融合



今回のコラボレーションの中心には、日本の伝統工芸である「裂織」が据えられています。TOKIARIは、岩手県の裂織工房「幸呼来Japan」と共に、余り布を再利用する取り組みを行っています。日本の文化における「大切な布を最後まで使う」という精神は、アトリエ・テュフリーのサステナビリティの理念と共鳴し、二つのブランドが結びつく原点となっています。

この融合は、アトリエ・テュフリーのデニムのバックポケットに独自のデザインとして表現され、機能性と美しさを兼ね備えたプロダクトを生み出します。バックポケットのデザインは、創業時のワークウェアの機能性を反映しつつ、裂織りの哲学を取り入れ、新たな修理の概念を提案したものです。

結論



TOKIARIとAtelier TUFFERYのコラボレーションは、単なるファッションの枠を超え、文化的なつながりを持つものだと言えるでしょう。このプロジェクトを通じて、両者が持つ理念と技術が、新たな製品に昇華されることで、持続可能なファッションの未来を象徴するものになることを期待しています。今回のコラボレーションが、国境を超えたものづくりの新しい形を示す一歩となることでしょう。


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会社情報

会社名
合同会社時在服飾設計
住所
神奈川県川崎市麻生区細山3-7-10
電話番号
050-1720-0709

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