自律型ソリューションで物流業界の人手不足解消を目指すFERNRIDEの革新
カナダ・ウォータールーに拠点を置くBlackBerry Limitedの事業部門であるQNXは、FERNRIDE社との提携により、自律型ターミナルトラクターに「QNX OS for Safety」を導入しました。この取り組みにより、極めて高い安全性が求められる自律型の物流ソリューションの信頼性とセキュリティが一層向上しました。
新たな物流の時代を展望するFERNRIDE
FERNRIDEは、効率性、安全性、そしてコスト効果を重視した自動化ソリューションを推進しています。特に、ポートヤードロジスティクスにおいては、世界中の需要が高まる中で、急速に技術が進化しています。人手不足や配送スケジュールの厳格化、そして年中無休の業務が求められる中で、高度なロジスティクス技術の採用が急務となっています。
FERNRIDEの自律型ターミナルトラクターソリューションは、EUの厳格な安全基準をクリアしており、同社はこの分野における先駆者として際立っています。QNXの技術を採用することで、開発プロセスをスピードアップし、より効率的に目標を達成することが可能となっています。
安全性へのこだわり
FERNRIDEのシニアエンジニアリングマネージャーのJohn Hughes氏は、FERNRIDEにとって安全性が最優先事項であると語ります。自律型ターミナルトラクターの運転席にセーフティドライバーが必要ない環境を実現するため、システム全体の安全性を明確に証明する必要があるとのことです。QNXの認証取得済みのオペレーティングシステムを利用することで、安全性を維持しつつイノベーションを促進しています。
ISO 26262 ASIL D認証
QNX OS for SafetyはISO 26262 ASIL D認証を取得しており、高度な車載ソリューションを構築する上での堅固な基盤を提供します。この技術を採用することで、FERNRIDEは、高い機能安全基準を満たしながら、オペレーティングシステムの認証に時間を取られることなく、新しいイノベーションに専念できます。
設計の柔軟性と利便性
QNX OS for SafetyはPOSIX準拠であり、Linuxに親しんだ開発者にとっては、QNXへの移行が容易です。FERNRIDEにとって、自社の開発者がすぐにQNXを活用できることは大きな利点です。このため、QNXとLinuxベースのコンポーネントを組み合わせた高安全性ソリューションを効率的に開発し、迅速に市場投入を実現できています。
業界における信頼の証
QNXテクノロジーは、トヨタ、ホンダ、BMWなどの大手メーカーに採用されており、安全性と信頼性をもたらします。革新と安全が求められるストリートレベルの環境で、FERNRIDEは自律走行の未来を切り開く存在として注目を集めています。FERNRIDEの取り組みは、物流業界の新たなスタンダードを築くための大きな一歩となるでしょう。
まとめ
自律型ロジスティクス分野において、FERNRIDEは先進的な技術を駆使し、ビジネスの効率化を図っています。QNXとの提携によって、実現可能な革新の数々が物流業界の未来形を形成することでしょう。さらに詳しい情報は、
QNX公式サイトをご覧ください。