インビザライン・ジャパン合同会社(東京都品川区、社長 松本 貴嗣)が開発した口腔内スキャナー「iTero Lumina™」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この受賞は、2022年に続くものであり、同社が革新を追求し続けていることを示す象徴的な出来事です。
iTero Lumina™の特徴
このスキャナーは、従来の技術を大きく進歩させるもので、「iTero Multi-Direct Capture™」技術を採用しています。この新技術により、スキャン範囲が拡大され、複数の角度から同時に撮影を行うことが可能です。これにより、1回のスキャンでより広範囲の歯列を効率的に captureして高精細な画像を提供します。具体的には、最大25mmの被写界深度を誇り、狭い口蓋や深い口蓋、歯の欠損など複雑な口腔内構造にも対応しています。
さらに、このスキャナーは、操作も簡単で、被写体の詳細を迅速かつ正確に捕らえられる特徴を持っています。これにより、従来必要だったデジタルカメラや口角鈎が不要になる可能性があるのです。特に、作業時間の短縮は、歯科医師と患者双方にとって大きな利点となります。
審査員の評価
グッドデザイン賞の審査員は、このスキャナーが従来モデルに比べて半分のサイズと重量になることで、医師と患者の負担を軽減している点を高く評価しました。また、AI技術を活用した優れた可視化機能により、高精細な画像を迅速に撮影できることも評価のポイントの一つとなっています。これにより、患者はより早く矯正治療を受けることが可能になります。
患者に優しい設計
iTero Lumina™のワンドは大幅に小型化と軽量化されており、特に子どもや10代の患者にとって大きなメリットがあると言えます。人間工学に配慮されたデザインは、治療の快適性を追求しており、患者がリラックスして治療を受けられる環境づくりに寄与しています。
矯正治療への貢献
インビザライン・ジャパンは、「Transforming smiles and changing lives(素敵な笑顔で人生を変える)」を企業の使命とし、デジタル革命を通じた歯科医療の発展を目指しています。「iTero Lumina™」はその一環として、患者にとっても歯科医師にとっても、より良い治療体験の提供を目指しています。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、日本国内外の企業や団体が参加する世界的なデザイン評価制度です。受賞製品は、すぐれたデザインの象徴である「Gマーク」を獲得し、広く認知されています。iTero Lumina™の受賞も、この運動の一環として評価されたことを意味しています。
インビザライン・ジャパンの今後の技術革新や商品展開から目が離せません。この受賞は、デジタルスキャン技術の未来がますます広がっていくことを示唆しているのです。