株式会社ケルンの栄誉ある快挙
兵庫県神戸市に本社を置く株式会社ケルンが、11月22日(金)に大阪で開催された「アトツギアワード2024」において、ソーシャルグッド部門のグランプリを受賞しました。このアワードは、新たな価値創出や社会貢献に積極的に取り組む後継者の経営者を称えるもので、今年で2回目の開催となります。
アトツギアワード2024とは?
アトツギアワードは、持続可能な社会実現のために、既存の経営資源を生かしイノベーションを起こす企業や、地域、業界の多様な関係者に寄与する経営者に光を当てることを目的としています。今年は、ソーシャルグッド部門とイノベーション部門の2つで計6名が受賞しました。特に、ケルンの代表である壷井豪氏の「ツナグパン」は、その取り組みが高く評価された結果です。
ツナグパンについて
「ツナグパン」は、フードロス削減と社会的弱者への支援を同時に実現する新たな経済支援モデルです。具体的には、製造日に売れ残ったパンを定価の約6割の価格で販売し、その購入者には全店舗で使用可能な「エシカルコイン」をプレゼントしています。これにより、購入者はフードロス削減に寄与するだけでなく、福祉施設の支援対象者に同額のコインを寄贈される仕組みが稼働します。こうした取り組みは、2021年12月20日の運用開始から、2024年10月31日までの約2年10か月で、19,330袋を販売した実績を持ち、多くの方々の協力を得ることができました。
壷井豪氏の思い
受賞式では、壷井豪氏が「街のパン屋さん」という視点から、ただおいしいパンを作り、売るだけでなく、見過ごされがちな社会的課題に目を向け、地域貢献を目指す姿勢について触れました。彼は「ツナグパン」の取り組みを通じて、ビジネスが地域や社会に対して大きな影響を与える可能性があると信じており、循環型サービスの重要性を強調しました。このような取り組みが広がることで、他企業へも良い影響を与え、持続可能な社会実現に向かっていくことを期待しているとのことです。
アワードの背景
表彰式では、審査員からも高い評価を受け、地域に根ざす取り組みが環境問題や社会問題の解決へとつながっていくことに感謝の意が表されました。特に「皆さんの支持があってこそ成り立つ」と語る壷井氏の姿勢に、多くの人たちが感銘を受けました。
今後の展望
株式会社ケルンは、これからも「エシカルコイン」を活用した新たな事業展開を進め、多くの人に気づかれない声に寄り添う活動を続けていく意向を示しています。公式ウェブサイトでは、詳細情報や店舗情報が公開されていますので、ぜひ確認してみてください。
会社概要
- - 社名: 株式会社ケルン
- - 本社所在地: 兵庫県神戸市東灘区御影中町1-8-1
- - 設立: 1946年11月
- - 代表取締役: 壷井 豪
- - 事業内容: パンの製造・販売
- - 公式ウェブサイト: https://kobe-koln.jp
このように、株式会社ケルンは、伝統あるパン屋の枠を超え、社会に貢献する企業としての道を一歩踏み出した対応力のある企業として、今後の動きにも大きな期待が寄せられています。