都築電気、物流業界に新たな風を吹き込む
2023年、都築電気株式会社がクラウド型動態管理および配送管理サービス「TCloud for SCM」に新機能を追加しました。この新機能は、現在物流業界が直面している数々の課題に立ち向かうために設計されており、業界全体の働き方を変える可能性を秘めています。
物流業界の現状と課題
近年の日本において、物流業界はドライバー不足や厳格な労働時間規制、さらには高騰する燃料費といった多様な課題に直面しています。これらの課題は、企業にとって運行管理や情報共有の重要性を増大させており、一層の業務効率化が求められています。このような中、都築電気が提供する「TCloud for SCM」は、運行のデジタル化とデータに基づく意思決定をサポートする優れたツールとして、多くの企業に導入されています。
新機能の概要
「TCloud for SCM」は、スマートフォンを活用したリアルタイム動態管理を核に、サプライチェーンおよびロジスティクス領域のデータを収集、可視化、分析するサービスです。今回の機能追加には、運行支援ツールとの連携や、手軽に操作できるスマホアプリが含まれています。これにより、利用者はより簡便にデータ管理ができるようになります。
1. デジタコ連携機能
トランストロンが提供する運行支援サービス「ITP-WebService V3」との連携強化により、運行実績データを「TCloud for SCM」に取り込むことができます。これにより、自社車両と委託車両の運行データを一元的に管理できるようになるため、業務効率が格段に向上します。
2. 配車計画システムとの連携
こちらは、国内シェアNo.1の配車計画支援システム「LYNA 自動配車クラウド」との連携によるものです。この機能では、配送計画との一致を図るために、SCMがリアルタイムで計画と実績を追跡できるようになっています。これにより、車両数やコース数の削減、業務時間の短縮が可能になります。
3. ライト版スマホアプリの提供
繁忙期に新たに必要となるドライバーを迅速に確保するために、Webを通じた簡易的な作業データの登録が可能なライト版スマホアプリが提供されます。このアプリにより、アプリのインストールを必要とせず、臨時ドライバーに迅速にデータを登録させることが可能になります。これも一元管理の利便性を高める重要な一手です。
パートナー企業の反響
株式会社ライナロジクスの朴代表は、この連携による配車計画の精度向上について高く評価し、ドライバーの拘束時間の短縮や積載効率向上に寄与することを期待しています。また、トランストロンの磯谷部長は、デジタコ設置車両の運行データを一元的に管理することができるようになるこの新機能に、自社の顧客にとって大きな利便性をもたらすとコメントしています。
都築電気のビジョン
都築電気株式会社は、ICTを通して顧客の企業価値の向上と社会課題の解決を目指しています。2023年には創業100周年を迎えるにあたり、長期ビジョンを策定し、持続可能な社会の構築に向けた取り組みを強化しています。「TCloud for SCM」の機能追加はその一環であり、同社の成長事業戦略を支える重要な施策と捉えられています。
今後も都築電気の取り組みに注目が集まります。物流界に一石を投じるこの新機能が、どのように業界を変革していくのか期待が高まるばかりです。