伊藤忠グループのBelong、生成AIを活用したカラー識別システムを発表

伊藤忠グループのBelongが新たに開発した生成AIによるカラー識別システム

株式会社Belong（伊藤忠グループ）は、生成AIを活用したAndroid端末のカラー識別システムを開発しました。このシステムは、特に中古スマートフォンの流通促進を目指しており、Google社が提供するマルチモーダル生成AIモデル「Gemini」を使用しています。Belongは、2024年9月から神奈川県座間市にあるオペレーションセンターでこの新システムを稼働させる予定です。

中古スマートフォン市場の現状

中古スマートフォン市場は近年、急成長を見せています。しかし、多くの消費者は、端末のカラー情報を正確に把握することが難しいという課題に直面しています。特にAndroid端末は、数多くのメーカーと様々なカラー名称が存在しており、業界全体でカラー情報を正確に取得することが困難とされています。iPhoneほど専用の検品機材が普及していないため、Android端末の検品や販売においては、色の特定に問題が生じていました。

新システムの特徴

今回開発されたシステムは、Belongが運営する中古スマートフォン販売サービス「にこスマ」に導入されます。このシステムにより、Android端末もiPhone同様にカラーでの検索が可能となります。ユーザーは、検索時に『レッド』や『ブルー』などの色で絞り込むことができ、各メーカーが呼称する個別のカラー名を表示させることが可能になります。

システムは、Googleの『Gemini』と機械学習プラットフォーム『Vertex AI』を活用し、生成AIの精度を向上させるための手法も採用されています。これにより、オペレーションセンターに入荷する中古端末のカラー識別が効率的に行えるようになります。

「三つ星スマホ」とは?

Belongの中古スマホ販売サービス「にこスマ」では、特定の基準を満たした端末を【三つ星スマホ】として位置づけています。これにより、初めて中古スマホを購入するユーザーにも安心して取引を行えるようにしています。具体的な基準は以下の通りです。

1. 制限ナシ：ネットワーク利用制限やSIMロックがかかっていない端末
2. 外観キレイ：画面や本体に割れや欠けがない美品
3. 検査クリア：80%以上のバッテリー最大容量を維持した端末で機能不良が無いこと

これらの厳格な基準によって、Belongは高品質の中古端末のみを厳選して販売しています。

株式会社Belongの展望

Belongは、「大切な人に誇れる、次なる価値を届けよう。」という理念のもと、中古スマホECサイト「にこスマ」や法人向けのスマホサービスを提供しています。その理念に基づき、彼らは透明性と信頼性を持って、新しい価値を提供することを目指しています。今後も、 Belongはテクノロジーの進化に伴い、より良いサービスの展開を続けていくことでしょう。

このように、生成AIを駆使したカラー識別システムの開発は、中古スマートフォン市場の新たな革命となりえる側面を秘めています。Belongの取り組みにより、多くのユーザーにとって、より便利で安心なスマホ購入体験が実現されることを期待しています。