MikroElektronikaの最新技術、EtherCAT Clickの登場
セルビアを拠点にしたMikroElektronika(MIKROE)は、最近1,000種類目となるClick boards「EtherCAT Click」を発表しました。この新製品は、開発ボード上での作業の効率性を大幅に向上させることを目的としています。MIKROEのCEO、ネボイシャ・マティッチ氏は、業界全体の標準化と組み込み電子機器の革新に取り組み続けています。
Click boardsの進化
MikroElektronikaが開発したClick boardsは、10年前に導入されたmikroBUS(TM)標準に基づいています。この規格により、開発者は16ピンのソケットを用いて、さまざまなペリフェラルを追加・交換できるようになりました。自社で開発したソフトウェアを流用しつつ、新規プロジェクトにも迅速に対応することが可能になったため、エンジニアは高価な開発環境に依存する必要がなくなりました。
同社はほぼ毎日、新しいClick boardsをリリースしており、マイクロチップ・テクノロジーやNXPなどの大手メーカーがその開発ボードにmikroBUSソケットを採用しています。マティッチ氏は、「エンジニアは自分の時間の重要性を理解するべきです。プロジェクトの一部に囚われず、全体的な品質を向上させることに注力すべきです」と述べています。
EtherCAT Clickの特長
1,000種類目のClick boardsであるEtherCAT Clickは、デュアル統合イーサネットPHYを搭載した2ポートEtherCATデバイス・コントローラ「LAN9252」を採用しています。このデバイスは、全二重100BASE-TXトランシーバを利用して100Mbpsのデータ転送を行い、SPI/SQIインタフェース経由でMCUと通信します。
EtherCAT Clickは、産業用制御や工場の自動化、さらには油圧や空気弁システムに特に適しており、幅広いアプリケーションでの利用が期待されています。
MikroElektronikaの取り組み
MikroElektronikaは、現在、業界標準となった開発ボードの設計をリードしており、その数は競合他社の10倍にあたる1,000種類以上です。彼らの開放的なアプローチは、業界全体の発展を促進しています。同社の製品は、さまざまな企業の開発ボードにも採用されており、エレクトロニクスの未来を形作っているとも言えるでしょう。
さらに、MIKROEはコンパイラや開発環境、プロトタイプ制作を支援するツールセットも提供しており、エンジニアの開発効率を向上させています。これにより、競争激しい市場での成功へと繋がっています。
まとめ
MikroElektronikaのClick boardsは、開発の迅速化を図るために欠かせない存在となっています。新たに発表されたEtherCAT Clickは、その機能性から多様な業界での利用が期待されており、今後の開発に大きな影響を与えることでしょう。詳細については、
MikroElektronikaの公式ウェブサイトを訪れてみてください。