株式会社TCJグローバルがネパールと手を組み外国人材採用を強化

株式会社TCJグローバルとネパールの提携

株式会社TCJグローバルが、ネパールの日本語教育機関SSW Training Centre Nepal（以下、SSW社）と業務提携を結びました。この提携は2025年6月30日に発効し、ネパールにおける日本語教育と、特定技能を有する外国人材の日本国内法人企業への紹介サービスの拡大を目指します。これにより、ベトナム、ネパール、ミャンマーなどでの人材採用支援が一層強化されることになります。

業務提携の背景

TCJグローバルは1988年の設立以来、国内外で高品質な日本語教育を提供し続け、多くの留学生や就労者に支持されています。また、ISO29991:2020認証を取得するなど、国際基準を満たした教育サービスを展開しています。最近では、日本国内の労働力不足が深刻化している中、特定技能に特化した外国人材の需要が急増しています。TCJグローバルは、日本語教育のノウハウを駆使し、法人企業のニーズに応じた外国人材紹介と日本語教育サービスを展開しています。

ネパール人材が選ばれる理由

ネパールは、2025年までに約3,161万人の人口を有し、その中で労働年齢人口が約65%を占めています。特に若年層（15～29歳）は全体の約28%を占め、平均年齢が23～24歳という若さが特徴です。これにより、安定した労働力の供給が期待されています。また、ネパールは出稼ぎ文化が根強く、全人口の約20%である約600万人が海外での就労を行っています。国内産業が発展途上であるため、若者の海外志向も強く、安定した人材供給が可能であることが大きな利点です。

特に、日本国内の在留ネパール人数は急増しており、2024年には約20万7,000人に達すると予想されています。これまでの10年間で約10倍に増加しているこの数字は、留学や特定技能を通じて来日したネパール人の多さを物語っています。

提携の具体的な内容

新たな業務提携により、以下の支援体制が整備されます：
1. 日本語学習教材と教師養成の提供：現地教育体制の強化に向け、質の高い教材や講師の育成を行います。
2. 就労・留学希望者への支援：ネパール国内での就労及び留学希望者に対する支援体制を強化します。
3. 法人企業への外国人材紹介サービスの運営：特定技能を中心とした即戦力外国人材を、必要とする日本国内企業へ紹介します。

この提携によって、TCJグローバルが有する日本語教育の経験と、SSW社のネパールにおける事業運営経験を組み合わせ、高水準の日本語教育と労働市場への人材供給を実現します。

今後の展望

TCJグローバルは、この提携を通じて日本語教育や日本への就労、留学サービスの市場シェアを拡大する計画です。中長期的には、海外市場向けサービスの開発や事業運営体制の構築を目指し、ネパールを超えた他の海外市場にも積極的に進出していく方針です。これにより、日本語教育のグローバルリーディングカンパニーとして、社会問題の解決に寄与しつつ、企業価値の向上を図っていきます。

TCJグローバルの実績

合わせて、これまでに紹介可能な外国人材は約5,000名、累計卒業生数は80ヵ国以上から10,000人以上を数えるなど、教育機関としても高い実績を誇ります。さらに、20カ国以上の336社と提携し、多様なパートナーシップを築いています。

今回の提携は、TCJグローバルがネパールにおける人材紹介・日本語教育市場において、さらなる成長を遂げるための大きな一歩となります。今後の展開に、ぜひご注目ください。