音楽とテクノロジー
2018-06-08 10:00:10
テクノロジーが変えるオーケストラ体験、落合陽一と日本フィルの挑戦
新たなオーケストラ体験「変態する音楽会」
現代のさまざまな音楽ジャンルの中で、オーケストラが少しずつ距離を置かれている状況を打破しようと、落合陽一と日本フィルハーモニー交響楽団が共同で取り組むプロジェクト「変態する音楽会」が注目を集めています。これは、テクノロジーの力でオーケストラの形態を革新し、普段は耳にすることのない新しい音楽の体験を提供するという試みです。
変わりゆくオーケストラのあり方
オーケストラが誕生してから約300年たつ今、その構成は指揮者と楽器奏者から成る通常の編成が続いてきました。しかし、落合陽一はこの固定概念を打ち破り、映像装置を新たな楽器として取り入れることで、オーケストラの編成を大きく変貌させる立案をしました。音楽と映像が主従の関係を越えて、平行しながら共にオーケストラとして再構築することで新たなアートとしての可能性を見出そうとしています。
今回のコンサートでは、各曲目ごとにオーケストラの形態が変化し、期待感が募ります。このプロジェクトの核心には「DISRUPTION®」と称される創造的破壊の概念があり、音楽と映像が対等な関係で交わる場を提供します。これにより、参加者は耳だけでなく目と身体全体で新しい音楽を体感することが可能になるのです。
公演の詳細
「変態する音楽会」は2018年8月27日、東京オペラシティコンサートホールで開催されます。開演は19:00ですが、開場は18:00から。出演者としては日本フィルハーモニー交響楽団に加え、映像デザインを手がけるWOWや、指揮者の海老原光が参加します。盛りだくさんなプログラムに合わせて、事前に落合陽一によるプレトークも行われ、ファン必見の内容です。チケットはそれぞれの席種によって異なり、SS席は24,000円から、B席は5,000円からの価格設定となっています。また、障害者手帳をお持ちの方や、年齢による割引も用意されているため、幅広い層の方々に参加いただけます。
クラウドファンディングによる資金調達
なお、このプロジェクトに関するクラウドファンディングも実施中です。資金を集めることで、コンサートの技術的な実現をサポートしようという試みであり、特定のリターンプランには公演チケットも含まれています。これによって、参加者は直接的にプロジェクトの実現に貢献できる機会を得ることができます。
過去のプロジェクトとの連携
この「変態する音楽会」は、4月に行われた「耳で聴かない音楽会」の続編です。この初回の公演では、聴覚障害のある方にも音楽を楽しんでもらえるように開発されたウェアラブルデバイスなどが導入され、音楽の受容の幅を広げる素晴らしい体験を描き出しました。今回もその精神を引き継ぎ、さらに多様な技術や手法を取り入れることで、想像以上の体験を提供することが期待されています。
終わりに
私たちがこれまで経験したことのない新たな音楽の旅が、「変態する音楽会」で待っています。テクノロジーが進化する中、音楽の形も常に変わり続けています。ぜひ、実際にその変化を体感し、新しいオーケストラの可能性に触れてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
株式会社TBWA HAKUHODO
- 住所
- 東京都港区芝浦1-13-10
- 電話番号
-
03-5446-7386