ICEYEとIHIが契約
2025-10-16 17:30:30

ICEYEとIHIが共同でSAR衛星コンステレーション構築へ向けて契約締結

ICEYEとIHI、共同の衛星コンステレーション契約を締結



世界的に注目される小型合成開口レーダー(SAR)衛星のリーディングカンパニーICEYE(アイサイ)が、株式会社IHIと新たな契約を締結しました。この契約は、日本の防衛や防災を支援するための地球観測衛星データを提供することを目的としています。

契約の背景



今回の契約は、2025年5月に締結された覚書(MOU)を発展させたものであり、国家安全保障を強化するための一環として位置づけられています。ICEYEは、世界で最も高機能なSAR衛星を量産する技術を保有しており、観測条件に左右されず高精度な画像を取得できる点が特徴です。この技術は、防衛や災害対策、セキュリティなどさまざまな分野で利用されています。

IHIは、この契約を通じて最大24基のSAR衛星コンステレーションを構築することを目指しています。これにより、日本国内での衛星製造と運用体制の充実が図られることになります。

契約内容と運用計画



具体的には、IHIは最初の4基のSAR衛星及び関連する画像取得システムを発注する予定です。将来的には、最大20基を追加調達するオプションも備えています。この衛星は2026年4月から段階的に運用が開始され、初期の2基は日本国内で製造・試験が行われます。2026年度以降には、追加調達を段階的に進め、最終的には2029年度までに全24基のコンステレーション構築が完了する予定です。

この取り組みは、ICEYEの迅速な衛星展開能力とIHIの高度なエンジニアリング技術の融合により、日本の安全保障体制を強化します。

各社のコメント



ICEYEの共同創業者兼CEO、ラファル・モドジェフスキ氏は、これまで築いてきた日本との協力関係を強調し、今回の契約が新たなパートナーシップの段階であると表明しました。ICEYEの技術により、日本は自国の高精度な地球観測データにアクセスできる環境を構築し、宇宙からのインテリジェンス分野でのリーダーシップを強化できると期待しています。

また、株式会社IHIの代表取締役社長、井手博氏も、急速に変化する世界の中で安全・安心な社会の実現に寄与する理念を語り、この衛星コンステレーションの構築が国家安全保障や経済安全保障においても重要な意義を持つと述べました。

ICEYEの企業概要



ICEYEはフィンランドに本社を構え、客観的でほぼリアルタイムのデータを提供するSAR衛星を展開しています。昼夜問わず取得可能なデータは、政府や商業部門において防衛、自然災害対応、セキュリティなど多岐にわたる用途で利用されています。ICEYEは国際的に事業を展開し、900人以上の従業員が、地球観測における信頼性の高いデータ提供を通じて社会に貢献しています。

この新たな試みを通じて、日本の宇宙産業はさらなる発展を遂げることでしょう。


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会社情報

会社名
ICEYE Japan株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町1−2−6日本橋大栄ビル7階
電話番号

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