NECが推進するサイバー犯罪対策の新たな取り組み
NECは、サイバー犯罪捜査官の実践的なサイバーセキュリティ能力の向上を目指し、警視庁及び兵庫県警察と連携して新たな育成プログラムを開始します。このプログラムでは、実際のサイバー犯罪捜査に必要な知識やスキルを身につけるための研修が行われ、全国の警察機関のサイバー犯罪対策を強化します。
目的とプログラム概要
サイバー攻撃は年々巧妙化・高度化しており、それに対応するためには専門的な知識と実践的な能力が求められています。NECは、これを受けて警視庁から2名、兵庫県警から2名の捜査官を受け入れ、彼らに対して専門的なトレーニングを提供します。具体的には、
NEC Cyber Security Analyst研修を核にし、実務を通じたOn Job Development(OJD)が組み込まれた内容となります。
このプログラムは、2025年6月から兵庫県警に対して9月まで、警視庁向けには2026年3月まで実施されます。基本研修は2025年4月から5月にかけて行われる予定です。これを通じて、サイバーセキュリティに不可欠な
サイバーインテリジェンス技術、
ペネトレーションテスト技術、
デジタルフォレンジック技術の習得が目指されます。
主な習得対象技術
1.
サイバーインテリジェンス技術:サイバー攻撃に関する情報を収集・分析し、迅速かつ的確な意思決定を行うための基盤を築く。
2.
ペネトレーションテスト技術:システムの安全性を確保するためのテストを実施し、潜在的な脆弱性の特定に繋げる技術。
3.
デジタルフォレンジック技術:インシデント発生時に、デジタルデバイスからの証拠収集・解析を通じて、真実を明らかにする能力。
官民連携の重要性
NECは、官民連携を重視し、サイバーセキュリティ分野の人材交流を促進しています。このような連携を通じて、新たに配置されるサイバー捜査官は、民間企業の知見を活かしながら官僚制度内で活躍することができるようになります。また、2025年4月からは、NECのサイバーセキュリティ専門人材が警視庁で初となる任期付サイバー犯罪捜査官として就任することも決まっています。
安全・安心な社会の実現へ
今後NECは、専門知識を持ったサイバーセキュリティ人材による成果を生かし、効果的な育成プログラムを提供し続け、安全で安心できる社会の実現に貢献していきます。さらに、NECは、ビジネスモデルや技術の革新を通じ、社会におけるさまざまな課題解決を目指し、持続可能な発展に向けた取り組みを継続します。
次のステップとして、NECはDX(デジタルトランスフォーメーション)に関しても、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材という三つの柱でお客様のニーズに応え、包括的なサービスを提供します。その目玉は「BluStellar(ブルーステラ)」という新しい価値創造モデルであり、業界を超えた先進的な知識を結集し、社会課題を解決します。このような取り組みを通して、NECはお客様とともに未来を切り開く存在となることを目指しています。
お問い合わせ情報
本プログラムに関する詳細や資料請求は、以下のNECサイバーセキュリティ技術統括部までお問い合わせください:
E-Mail:
[email protected]