光るシュシュで東北復興を支えるキラ・ウエアの新商品

光るシュシュで可愛さと安全を引き出す

東北復興のシンボルとも言える服飾ブランド「キラ・ウエア」が新たに展開するアイテムに注目が集まっています。今回紹介するのは、髪をまとめながら安全性も兼ね備えた「光るシュシュ」です。この商品は、福井県の株式会社丸仁が開発した特殊な反射毛糸「リフレ」を使っており、ファッション性だけでなく、夜間でも視認性を確保する機能性も併せ持っています。

シュシュは、髪をまとめるためのドーナツ状の装飾品ですが、キラ・ウエアの光るシュシュはその魅力を一段と高めるものとなっています。シルバーの反射部分は、ナイロンとポリエステルを使用し、反射輝度値はなんと400cd/lux/平米。これは夜間の安全性を大いに向上させる要素となっています。

さらに、ブルーの毛糸を組み合わせたデザインも特徴で、現在のトレンドを意識した仕上がりになっています。このシュシュを使用すれば、髪を束ねた状態でも約200メートル先からでも視認できるという実験結果もあり、その安全性が証明されています。

制作する人たちの思い

このシュシュは、福島県郡山市に住む手作りの作り手によって作られました。彼女は震災後、ガーデニングを断念せざるを得ず、その空いた時間を使って手編みに励んでいます。丁寧に編まれたこのシュシュには、彼女の「多くの人にキラ・ウエアの商品を試してほしい」という思いが込められています。作品にはピコット（ふち飾り）が施され、可愛らしさも加わっています。

彼女の個人的な経験と悩みが、この製品には反映されており、東北の復興とともに売上が求められる現状を心に留めてもらう手段にもなっています。

今後の展望

「キラ・ウエア」は今後、女性をターゲットとしたヘアアクセサリーの商品ラインを増やす計画を立てています。さらに、国内の高度な技術を活用した素材を使用することで、安価な海外製品との差別化を図りつつ、日本のものづくりを活性化していく方向性を示しています。

特に光る毛糸「リフレ」は、オンラインショップにて購入可能で、過去の伝統的な技術だけでなく、新たな試みも取り入れた商品が展開されています。

キラ・ウエアは、東日本大震災の影響を受けた地域でもたらされた新たな雇用と希望の象徴とも言える存在です。顧客に安全で可愛い商品を提供しつつ、同時に地域の活性化にも寄与するこのブランドの未来に期待が寄せられます。