東京都写真美術館での新進作家展
東京都写真美術館で、展覧会「現在地のまなざし 日本の新進作家 vol. 21」が開催されます。この展覧会は、2002年から続く「日本の新進作家」展の一環であり、新しい写真や映像の可能性を探る作家たちを支援することを目的としています。今回は21回目の開催となり、5名の新進作家が参加します。
展示内容の概要
本展では、社会や環境、そして人と人との関係性をテーマに、作品を通じて自身の視点を提示しています。作家たちは、現代社会における価値観の変化や、私たちが直面するさまざまな問題に対する考察を行っています。
出展作家には、大田黒衣美、かんのさゆり、千賀健史、金川晋吾、原田裕規がいます。彼らはそれぞれの視点から、写真を利用して独自の世界観を表現しています。たとえば、大田黒衣美は日常の中のさりげない存在に注目し、時間を止める手法で作品を制作。かんのさゆりは、彼女が住む土地の変化を淡々と記録し続ける作風を持っています。
参加作家の紹介
1.
大田黒衣美 (Otaguro Emi)
- 福岡出身。東京藝術大学修了後、ベルリンで活動。彼女の作品は、観賞者に曖昧さを感じさせる独特の風景が特徴です。
2.
かんのさゆり (Kanno Sayuri)
- 宮城出身。デジタルカメラを駆使し、暮らす地域の仮設的な風景を撮影しています。
3.
千賀健史 (Chiga Kenji)
- 滋賀出身。緻密なリサーチを基に、社会問題に焦点を当てた作品を展開しています。
4.
金川晋吾 (Kanagawa Shingo)
- 京都出身。個と個の関係性を探り、写真と文章で流動的な関係を表現しています。
5.
原田裕規 (Harada Yuki)
- 山口出身。視覚文化をテーマに、テクノロジーやパフォーマンスを用いて作品を制作しています。
見どころ
本展の見どころは、現代の視点や感受性をもとにした多様な写真表現です。作家たちは、日常の中に潜む新たな視点を提案しており、鑑賞者に異なる角度から世界を捉える機会を提供します。約130点の作品が展示され、現代アートの変化や新しい視点について考えるきっかけとなることでしょう。
開催情報
- - 会期: 2024年10月17日(木)-2025年1月19日(日)
- - 会場: 東京都写真美術館 3階展示室
- - 入館料: 一般700円、学生560円、中高生・65歳以上350円(小学生以下無料)
- - 開館時間: 10:00-18:00(木・金は20:00まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(祝日にあたる場合は開館、翌日休館)
この展覧会は、未来のアーティストたちの作品を鑑賞し、現代社会の価値観を再考する貴重な機会です。ぜひ、多様な視点が織りなす作品に触れてみてください。