長谷川香料、ベトナムのホアンアン社を買収しグローバル展開を加速

長谷川香料がベトナムの香料会社を買収

長谷川香料株式会社は、2025年11月10日付でベトナムのHoàng Anh Flavors and Food Ingredients Joint Stock Company（通称：ホアンアン社）の買収を完了しました。ホアンアン社はフレーバーや食品素材の製造・販売を行っており、これにより同社は長谷川香料の連結子会社となります。

買収の狙い

長谷川香料グループは、グローバル展開を進める戦略の一環として、特にアジアの市場に注力しています。その中でも成長著しいベトナム市場は、非常に魅力的なターゲットとして位置づけられています。ホアンアン社は1998年に設立され、ホーチミン市を拠点にしているため、地元市場に精通しており、業界内の大手顧客基盤を確保しています。

主力商品であるフレーバーは、多岐にわたる食品業界に支持されており、特に乳製品や飲料向けのスイート系、即席麺向けのセイボリー系フレーバーなどが人気を集めています。すでにベトナム国内では幅広く利用されており、さらなる業績拡大が期待されることでしょう。

長谷川香料グループの顧客網と重複する部分が少ないため、ホアンアン社との連携によって販路の拡大が見込まれています。フレーバービジネスにおけるシナジー効果の創出も期待され、この買収によって東南アジア市場へのさらなる浸透が加速することが見込まれています。