ハノイでのFBCアセアンものづくり商談会報告
2024年9月18日から20日にかけて、ベトナム・ハノイにて「FBCアセアンものづくり商談会」が開催されました。このイベントは、製造業のビジネスマッチングプラットフォーム「エミダス」を運営する株式会社NCネットワークが主催し、日系企業のベトナムにおけるビジネス展開を支援するための重要な措置として位置付けられています。
商談会の背景と目的
過去10年間で、ベトナムの製造業界は大きな変革を遂げました。韓国のサムスン電子や、米国のアップルのサプライチェーンの移行により、ベトナムは新たな製造拠点として注目を集めています。さらに、米国を中心に半導体関連企業が続々と進出しており、ベトナム政府もこの分野を国家戦略の一環と捉えています。こうした状況の中で、日系企業が持つ高い技術力に対する需要が増加していることから、NCネットワークは商談会を通じて、高い技術を持つ日系企業とローカル企業のマッチングを進めることを目指しました。
開催結果とイベントの詳細
今年の商談会は、ハノイ市中心部の国際展示会場に場所を移し、前年を大きく上回る216社が参加。来場者数は8500人を超え、合計9000件の商談が行われました。推定される販売金額は30,323,401米ドルに達し、活発な商談が展開されました。
また、商談会の期間中には専門セミナーやコマ大戦、ロボット組立コンテストも並行して行われ、参加者からは「昨年よりも来場者が多く、特に日本からの訪問者が増えた」という声が上がりました。これによって、参加企業は新たなビジネスチャンスを得ることができたと評価されています。
特に、「FBCアセアンはローカル企業や日系企業の参加が多く、世界の主要展示会とは一線を画している」という意見もあり、それがFBCの特色となっています。
具体的に、商談につながった企業も多く、商談会は新しいビジネス関係を築く場としての役割を果たしました。来年の商談会に向けて、連携を強化していく意気込みも聞かれました。
今後の展望
次回のFBCアセアンものづくり商談会は2025年9月17日から19日にかけて再びハノイで開催される予定です。NCネットワークは、ベトナム政府や業界団体と連携しながら、今後さらに多様化する日系企業のニーズに応えるイベント作りを進めていくと言います。
この商談会を通じて、日本とベトナムの製造業のさらなる発展にも努めていく姿勢を示すNCネットワーク。在越日系企業にとって、今後ますます重要な役割を果たしていくことでしょう。
開催概要
- - 開催日: 2024年9月18日(水)~20日(金)
- - 場所: I.C.E. Hanoi
- - 出展社数: 216社(日本75社、ベトナム116社、中国9社など)
- - 来場者: 8516名
- - 主催: NC NETWORK Group
このような取り組みが、ベトナムにおける日系企業のさらなる成功につながることを期待しています。