プライバシーとセキュリティ両立!Digital PlatformerとPartisiaが業務提携で金融革新へ
デジタルプラットフォーム企業のDigital Platformer株式会社が、デンマークの暗号技術企業Partisiaと業務提携し、金融セキュリティとプライバシー保護に焦点を当てたフィンテックアプリケーションの開発を発表しました。
今回の提携は、Digital Platformerが提供する分散型ID(DID/VC)技術と、Partisiaが持つマルチパーティ計算(MPC)技術を融合することで、金融取引におけるセキュリティとプライバシー保護を同時に実現することを目指しています。
Partisiaは、商用グレードのプライバシー保護を保証するMPCソリューションで知られており、高度な暗号化技術によって、複数の金融機関が協力して取引データを分析し、金融詐欺を検出する仕組みを構築します。
従来、金融詐欺の検出には、各金融機関が個別でデータを分析する必要があり、効率性や精度の面で課題がありました。しかし、MPC技術を用いることで、複数の金融機関が共同でデータを分析しながら、個々のデータの機密性を維持することが可能になります。
さらに、Digital PlatformerのDID/VC技術は、個人が自分のデジタルアイデンティティを管理し、必要な情報だけを必要な相手に提供できる仕組みを提供します。これにより、個人情報の漏洩リスクを最小限に抑えながら、安全で効率的な金融サービスを実現することができます。
Digital Platformer代表取締役の松田一敬氏は、「今回の提携により、DID/VCにおけるトッププレーヤーとしての立ち位置を一層強化し、さらに欧州をはじめ海外にも展開していきたいと考えています」と意気込みを語りました。
PartisiaのCEOであるKurt Nielsen氏は、「日本のデジタル金融市場は急速に成長しており、我々の技術が日本の金融業界の発展に貢献できると確信しています」と述べています。
今回の提携が実現する革新的な金融サービス
Digital PlatformerとPartisiaの提携により、以下の革新的な金融サービスが実現すると期待されています。
リアルタイムでの金融詐欺検出: MPC技術を活用することで、複数の金融機関が協力して、リアルタイムで金融詐欺を検出することが可能になります。これにより、金融犯罪を未然に防ぎ、顧客の資産を守ることに貢献します。
プライバシー保護された行動分析: 顧客のプライバシーを保護しながら、行動データを分析することで、金融詐欺を予測したり、よりパーソナライズされた金融サービスを提供したりすることが可能になります。
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トラスト規制に準拠したフィンテックソリューション: PartisiaのMPC技術は、GDPRや日本の個人情報保護法などのプライバシー規制に準拠しており、安全で信頼性の高いフィンテックソリューションを提供します。
日本の金融業界への影響
今回の提携は、日本の金融業界にとって大きなインパクトを与える可能性があります。
日本の政府は、フィンテックを成長戦略の一環として位置づけ、革新的な金融サービスを提供するための環境整備に力を入れています。
今回の提携は、日本の金融業界が、セキュリティとプライバシー保護を両立させながら、より安全で革新的な金融サービスを提供するための重要な一歩となるでしょう。
今後の展望
Digital PlatformerとPartisiaは、今後、共同で様々なフィンテックアプリケーションを開発していく予定です。
例えば、ステーブルコインやデジタル地域通貨の発行、デジタルIDの活用など、様々な分野での応用が期待されています。
今回の提携が、日本の金融業界のさらなる発展に貢献していくことを期待しています。