高校生が創造するあわら市の魅力を広める新チラシプロジェクト

あわら市が高校生の手により広がる魅力

福井県あわら市が、ふるさと納税を通じて地域の魅力を新たに発信する取り組みを進めています。このプロジェクトは、金津高校の美術部の協力によって実現しており、創造的なチラシによって市の多様な特産品や観光名所をPRします。

高校生の活躍と地域貢献

2022年からスタートしたこの取り組みでは、選ばれた返礼品に同封されるチラシが寄附者に届けられています。これにより、あわら市の特産品や観光名所、特にあわら温泉の魅力を知ってもらうことを狙っています。初回のチラシが寄附者から好評を博したことを受け、今回再び高校生たちに新たなチラシ作成が依頼されました。

美術部の顧問である野口先生は、「ふるさと納税は生徒たちに地域学習の機会を提供するだけでなく、実社会の中での作品制作経験につながる貴重な機会です」とコメントしています。生徒たちは情熱を持って取り組み、それぞれの個性を反映させた作品を完成させました。

あわら市のふるさと納税の現状

令和5年度、あわら市のふるさと納税には27,505件、約7億8千万円の寄附がありました。これには能登半島地震災害支援分を除くものが含まれます。現在、あわら温泉の宿泊券や地元の米、果物、家具など、約900品目の魅力ある返礼品が揃っています。これらは地域の事業者が手掛けたもので、心を込めて生産された特産品ばかりです。

市の魅力を伝えるために、この寄附金はさまざまなプロジェクトに活用されており、たとえば、芦原温泉駅周辺の活性化、にぎわいのある温泉街づくり、子どもが安心して育つ環境作りなどが行われています。

あわら温泉と自然の豊かさ

あわら市は日本海に面し、豊かな自然環境と伝統文化が息づく場所です。温泉地として名高いあわら温泉は、明治16年に開湯され、140年の歴史を誇ります。「関西の奥座敷」として知られ、観光客に人気のスポットです。特に、露天風呂からは四季折々の美しい景色が楽しめます。

また、地域には田園風景や美しい海岸線が広がり、静かな湖や緑豊かな山々が美しさを添えています。これらは地元の人々の日常生活にも深く根付いており、農業などが盛んです。特に、福井を代表するサツマイモ「とみつ金時」は全国的に有名です。地元の新鮮な食材を使った料理も楽しめます。

アクセスの良さと観光名所

あわら市は福井県の北端に位置し、観光名所へのアクセスも良好です。近隣の坂井市には有名な東尋坊や恐竜博物館があり、これらの観光地からも近いです。さらに、2024年3月には北陸新幹線の芦原温泉駅が開業し、主要高速道路からのアクセスも容易になります。あわら市は観光旅行の拠点として最適な立地となるでしょう。