静岡市が誇るプラモデル文化の新しい魅力と体験イベント

静岡市が生み出すプラモデル文化の新たな魅力

静岡市は「ホビーのまち」として知られ、多くの模型メーカーが本社や製造拠点を構える地域です。特にプラモデルの製造出荷額は全国シェアの80%を占めており、地域経済にも大きな影響を与えています。静岡市は2020年から「静岡市プラモデル化計画」を始動し、地域のプラモデル文化を発信するためのイベントや取り組みを行っています。

バンダイホビーセンターPDIIの開館

2025年7月24日（木）に稼働を開始した「バンダイホビーセンター PDII」では、9月2日（火）からプラモデルの生産過程を学べるミュージアムがオープンしました。このミュージアムは「見る・学ぶ・体験する」をテーマに、子供から大人までが楽しめる内容となっています。来場者は新工場の見学を通じて、プラスチック成形の工程やパッケージングの実際を目にすることができます。

体験型プログラムで学ぶ

新しいミュージアムの特徴として、訪れる人々が“プラモデザイナー”になれる体験プログラムがあります。来場者はタッチパネルを使って、色や形を選び、オリジナルのプラモデルを設計することができます。そして、そのデザインを施したパッケージ箱を持ち帰ることができるのです。また、プラモデルが完成するまでの一連の流れをわかりやすく展示するスタディエリアも備えています。

清水ホビーショーと全国プラモデル選手権大会

さらに、静岡では8月30日、31日に「清水ホビーショー」が開催されました。このイベントでは、静岡を代表する模型メーカーが一堂に会し、体験コーナーを通じて様々な模型作りを楽しめました。また、日本初の高校生向けコンテスト「全国プラモデル選手権大会」のエントリーも受け付け中で、全国から参加校を募っています。この大会は静岡市で開催され、多くの高校生がその技術を競い合う場として、年々注目を集めています。

ホビーのまちの魅力を巡る

静岡市内には15か所に点在する「プラモニュメント」があり、地域のシンボルとして親しまれています。これらのモニュメントは、実際に使える公衆電話や手紙投函ボックスとして設計され、「遊び心」にあふれています。また、「静岡ホビースクエア」では、静岡の模型文化を楽しむことができ、多数の常設展示や特別イベントが行われています。