クリエイティブ教育AI『Ututor』、生成AI大賞2025で優秀賞受賞
AI技術の進化が進む中、デジタルハリウッド株式会社と株式会社neoAIが共同開発したクリエイティブ教育特化型AI『Ututor』が、2025年12月に開催される「生成AI大賞2025」で優秀賞を受賞することが決定しました。この受賞は、生成AI技術の効果的な活用の一つとして多くの注目を集めています。
生成AI大賞について
このコンテストは、一般社団法人Generative AI Japanと日経ビジネスが主催するもので、昨年から始まり、今年で2回目を迎えます。今年は113社・団体からの応募があり、審査基準として「課題設定」「実装の工夫」「インパクト」「ガバナンス」「将来性」の五つが設けられました。これに基づいて生成AIの有識者で構成された審査委員会が、厳格に評価を行い、Ututorを含む八組が最終審査に進出しました。
Ututorとは
『Ututor』は「Unlimited(無制限)+ Tutor(指導者)」の組み合わせによって名付けられたAIです。従来の教育の枠を超え、時間や場所に制限されることなく、無限のサポートを提供し、クリエイターの学びを支えることを目指しています。2024年10月に共同開発がスタートし、2025年6月にβ版がリリース、10月から正式に運用が開始されます。現時点で、CGやグラフィックデザイン、Webデザイン、動画制作の分野に特化し、学生や受講生の作品に対してAIが客観的な評価や改善提案を行います。
neoAIの役割
このプロジェクトにおいて、neoAIはAIシステムの開発を担当しました。使用されている技術には、画像や動画を解析する生成AI技術が含まれており、高精度な作品評価システムを実現しています。また、デジタルハリウッドの講師陣との連携によって、クリエイティブ教育に特化した評価基準が設けられ、AIに実装されました。さらに、RAG技術による「動画教材推薦機能」を構築し、デジタルハリウッドの動画教材プラットフォーム「Any」と連携することで、受講生に最適な動画教材を提案するシステムも開発されています。
まとめ
『Ututor』は、クリエイティブ教育の未来を変える可能性を秘めた革新的なAIです。この技術の進化は、クリエイターたちにとって新たな学びの形を提供し、教育の質を高めることに寄与することでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。