日本漢字能力検定協会 50周年記念
公益財団法人 日本漢字能力検定協会が2025年4月に創立50周年を迎えます。1975年に設立されてから、長い歴史を刻んできた当協会。これまでの活動に対する皆さまのご理解と支援に感謝しつつ、この節目の年にさまざまな取り組みを展開しています。
50周年マークへの想い
この50年、当協会は社会生活に必要な日本語や漢字の力を高めるために尽力してきました。新たな50年を迎えるにあたり、創立50周年を象徴するマークを策定しました。このマークは、未来への広がりを意識したデザインで、常に変革を求め、学び続ける意欲を支援するというメッセージが込められています。グラデーションカラーは、社会に良い影響を与える変化をもたらすという願いを表現しています。
特設サイトの開設
50周年を祝し、歴史を振り返る特設サイトを開設しました。このサイトでは、当協会の50年の歩みや特別企画を定期的に更新し、訪れた皆様に楽しんでいただける内容をお届けしています。
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漢検だけではない多様な取り組み
1975年にスタートした日本漢字能力検定(漢検)は、672人の志願者から始まり、2023年末時点で5,500万人以上が挑戦しています。近年では、タブレット端末を使用した「漢検オンライン」の導入により、時間や場所に制約が少なくなり、初めての方でも手軽に受験できる環境を整えています。
また、当協会は検定業務にとどまらず、日本語・漢字に関連するさまざまなイベントや啓発活動を行っています。その中から、特に注目の3つの取り組みを紹介します。
1. 今年の漢字
1995年に始まり、2025年に30周年を迎える「今年の漢字®」。毎年、世の中で起きた出来事や社会の風潮を反映した一字を全国から応募してもらい、応募数が最も多かった漢字を清水寺で発表します。この風物詩は、漢字の魅力や奥深さを広める重要な役割を果たしています。
2. 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)
2016年に開館した「漢検 漢字博物館・図書館」は、京都の観光エリアに位置し、「触れる・学ぶ・楽しむ」をテーマにした体験型施設です。国内外から多くの来場者を迎え、これまでに60万人以上が訪れています。お子さまから大人まで、幅広い年代が楽しめる内容が揃っています。
3. 論理的文章力トレーニング(論トレ)
2020年にスタートした「論理的文章力トレーニングLearning・Assessment」は、ビジネスパーソンに役立つスキルを育成するための内容が満載です。すでに1,900社以上に導入されており、企業研修にも活用されています。論理的思考やプレゼンテーション能力を高めるための教材として、多くの支持を集めています。
今後の展望
日本漢字能力検定協会は、漢検の実施運営を中心に、国内外でさまざまな活動を展開してきました。これからも『日本語・漢字を学ぶ楽しさを提供し、豊かな社会の実現に貢献する』という理念のもと、皆さまの学びを支え続けます。さらに多くの人々に日本語・漢字の楽しさを届かせるため、革新を求めた取り組みを進め、チャレンジを続けてまいります。皆さまの“学びたい”という気持ちに寄り添い、共に成長していく存在でありたいと願っています。