地域に根付いた新しい“農”の形を知る、宮津農旅インターンシップ

新しい農業のかたちを体験する宮津農旅インターンシップ

近年、農業への関心が高まる中、多様な関わり方が求められるようになってきました。日本各地では、従来の経営学習中心の農業インターンシップから、地域に根ざした「農ある暮らし」を体験できるプログラムが登場しています。そのひとつが『宮津農旅インターンシップ』です。

プログラムの概要

このインターンシップは京都府宮津市で実施され、地域に密着し、生活と結びついた農業体験を提供します。参加者はただ農作業を学ぶのではなく、地域の文化や風景に触れながら、自分自身にフィットする農の暮らし方を見つけることができます。

宮津市の魅力

宮津市は、京都府北部の海岸沿いに位置し、江戸時代から続く美しい田園風景が広がる歴史ある地域です。ここでは、豊かな自然環境が育まれ、地域ごとにそれぞれ独自の祭りや文化が息づいています。特に、ミネラルが豊富な宮津湾では日本一のトリガイなど、豊かな海洋資源が広がっています。

また、この地域は日本三景の一つ「天橋立」を抱えており、観光名所としても広く知られています。観光業が発展する中、地域農業も重要な役割を果たしているのです。

インターンシッププログラムの詳細

『宮津農旅インターンシップ』には、参加者が農業の新しいスタイルを体験できる様々なプログラムがあります。2022年度には以下のプログラムが企画されています。

1. 江戸時代から続く田園風景を守るプログラム
- 期間: 2022年9月18日(日) - 24日(土)
- 場所: 宮津市畑地区
- 定員: 5名

2. 獣害から守り抜いた野菜作りと加工を学ぶプログラム
- 期間: 2022年10月16日(日) - 22日(土)
- 場所: 宮津市日ヶ谷地区
- 定員: 5名

3. 海沿いの集落で半農半漁を体感するプログラム
- 期間: 2022年10月23日(日) - 29日(土)
- 場所: 宮津市矢原・脇の浜地区
- 定員: 5名

どのプログラムも参加費は無料ですが、宿泊や食費は自己負担となります。このチャンスを通じて、農業の新しい可能性に触れてみましょう。

株式会社百章の取り組み

このインターンシップを主催している株式会社百章は、「土を耕し、文化を醸す。」というビジョンのもと、宮津市で飲食店や加工事業を展開しています。彼らは、多様な働き方が奨励される時代背景の中、農業や漁業などの一次産業に関わりながら暮らす“現代の百姓”という新たなスタイルを提案しています。

具体的なサービスとしては、飲食店の運営、生産物の販売、広報支援、さらには地域イベントの企画・運営などが行われています。このような活動を通じて、地域の活性化に寄与するとともに、参加者にとって新しい生き方やライフスタイルの提案を行っているのです。