東南アジアの女性たちに新たな道を切り開く『HanaLogi』
物流業界では人手不足が深刻な問題となっています。特にラストワンマイルの配送におけるドライバーの確保が困難であり、その影響は地方において顕著です。2024年に新たに特定技能制度に自動車運送業が追加される運びとなりましたが、現地では体系的な教育の機会が不足しているのが実情です。
また、東南アジアでは運転手という職業は主に男性に限られ、女性の活躍の場が少ないため、多くの女性たちがキャリアを求めることができずにいます。
プログラム『HanaLogi』の概要
そこで、株式会社グローバルトラストネットワークス、セイノーラストワンマイル株式会社、株式会社明光キャリアパートナーズの三社が共同で、ホスピタリティドライバー育成プログラム『HanaLogi』を立ち上げました。このプログラムはインドネシアで開始され、外国人女性に新たなキャリアの機会を提供することを目的としています。
教育内容と育成の流れ
プログラムでは、運転技術や安全基準、ホスピタリティを包括的に学びます。1クールは6ヶ月から1年の期間で、修了者はセイノーラストワンマイルグループにおいて『ハーティスト』として採用されることが予定されています。今後、この教育モデルをベトナムやカンボジア、ネパール、インドなど他の国でも展開していく計画です。
ドライバー職の新しい価値
『HanaLogi』の育成プログラムは単なる運転技術を学ぶだけでなく、顧客との信頼関係を築くためのホスピタリティも重視しています。ホスピタリティドライバーは、ただ荷物を運ぶだけでなく、顧客の満足度を高め、ブランドの価値を向上させる役割を果たします。このように、女性ドライバーには新しいキャリアパスが拓かれるのです。
期待される影響と展望
このプログラムが成功することで、東南アジア地域における女性のキャリア形成が進むとともに、物流業界の人財不足問題の解決に寄与します。また、業界全体での人財の循環を促進し、優れた人材が定着するための環境を整えることにも繋がるでしょう。
コンソーシアム構想の今後
今後、三社は「物流人財コンソーシアム」を発足し、外国人財の育成から就労・定着支援までを一貫してサポートするプラットフォームを構築したいと考えています。業界の枠を超えた協力を通じて、慢性的な人手不足に直面している物流業界全体の課題解決に貢献できることを目指しています。
結論
『HanaLogi』は、女性の未来を開く鍵として、そして物流業界の持続可能な発展を支える重要なステップです。新たなキャリアを通じて、東南アジアの女性たちが日本で花開くことを期待してやみません。運営する三社は、今後もこの取り組みをさらに推進し、地域社会全体に貢献する所存です。