最近、株式会社インディードリクルートパートナーズが実施した「就職プロセス調査」により、2025年卒業予定の大学生と大学院生の入社後の配属状況についての新たな実態が明らかになりました。この調査は、3月17日までの期間に3,810人の登録した学生を対象に行われ、実施期間中の有効回答者数は744人の大学生と285人の大学院生にのぼりました。
配属先の確定状況
調査によると、2025年卒業予定者の46.5%が卒業時点で配属先が決定しているとのことです。この結果は学生がどのように入社後のキャリアを構築するかに大きな影響を与えることが予想されます。配属先の確定タイミングについて質問したところ、最も多かったのは「入社後」で29.5%、次いで「入社を決めた後から入社前まで」の28.9%でした。
配属意図の説明の重要性
配属先が確定した学生に対して、企業がどのようにその意図を説明したかを聞くと、「組織・事業の観点」での説明を受けた学生の割合は62.5%、また「自身のキャリア・成長の観点」からの説明を受けた学生が52.2%に達しました。これらの数値は前年の2024年卒の学生に比べて増加しており、企業側の配属に対する説明が重視されていることが分かります。特に「自身のキャリア・成長」に関する説明があった学生は、「自分のことを理解してくれている」と感じる傾向が高いことが調査で確認されています。
希望と異なる配属先の影響
さらに、最初の配属が希望と異なる場合、転職せずにその職場で働き続けられる期間について調査したところ、「3年以内」と答えた学生は、配属意図の説明を受けなかった場合の方が高いという驚くべき結果が示されました。このことからも、企業が新入社員一人ひとりに対して配属意図の説明を行うことは、新入社員の信頼を築く上で不可欠であり、早期離職を抑制し、その後の業務におけるパフォーマンス向上につながると考えられます。
終わりに
インディードリクルートパートナーズによるこの調査からは、2025年卒業予定の学生が直面する入社後の配属状況が浮き彫りになりました。企業側がキャリアパスを尊重し、新入社員とのコミュニケーションを強化していくことが求められる時代に入りつつあることが示されています。詳細な調査結果については、インディードリクルートパートナーズの公式ウェブサイトでPDF形式で公開されていますので、ぜひご覧ください。