俳句・短歌界の最高賞発表
2024-07-03 15:42:12

角川文化振興財団、第58回蛇笏賞・迢空賞、第69回角川俳句賞・角川短歌賞 贈呈式を開催!

俳壇・歌壇の最高峰が決定!第58回蛇笏賞・迢空賞、第69回角川俳句賞・角川短歌賞 贈呈式が開催



公益財団法人 角川文化振興財団は、2024年7月2日、埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムにて、「第58回蛇笏賞・迢空賞」および「第69回角川俳句賞・角川短歌賞」の贈呈式を開催しました。

式典には、受賞者、各賞の選考委員、関係者ら54名が参加。受賞者の喜びの声が響き渡る中、華やかな贈呈式となりました。

# 第69回角川俳句賞・角川短歌賞 受賞者



第69回角川俳句賞は、野崎海芋氏(のざき かいう)の「小窓」(50句)が受賞しました。野崎氏の作品は、繊細な描写と豊かな情感で、選考委員から高い評価を得ました。

第69回角川短歌賞は、渡邊新月氏(わたなべ しんげつ)の「楚樹(しもと)」(50首)が受賞。渡邊氏の作品は、現代社会の複雑な様相を鋭く捉え、独自の視点で表現した点が評価されました。

# 第58回蛇笏賞・迢空賞 受賞者



第58回蛇笏賞は、小澤 實氏(おざわ みのる)の句集『澤(さわ)』(角川文化振興財団刊)が受賞。小澤氏の作品は、自然と人間の深い関係を繊細な言葉で描き、俳句の新たな地平を切り開いたと評価されました。

第58回迢空賞は、吉川宏志氏(よしかわ ひろし)の歌集『雪の偶然』(現代短歌社刊)が受賞。吉川氏の作品は、現代社会における人間の心の機微を、鮮やかな言葉で表現し、短歌の表現の可能性を広げた点が高く評価されました。

# 各賞の選考委員より



各賞の選考委員からは、受賞作品に対する熱い選評が述べられました。

角川俳句賞の選考委員を代表して岸本尚毅氏は、「野崎氏の作品は、言葉の選び方、句の構成、すべてにおいて卓越しており、今後の俳句界を担う存在となることを期待している」とコメント。

角川短歌賞の選考委員を代表して薮内亮輔氏は、「渡邊氏の作品は、現代社会の矛盾や葛藤を見事に表現しており、短歌の表現の可能性を大きく広げるものと感じた」と語りました。

蛇笏賞の選考委員を代表して正木ゆう子氏は、「小澤氏の作品は、自然に対する深い愛情と、人間の心の奥底を鋭くえぐるような洞察力を感じさせる」と述べました。

迢空賞の選考委員を代表して佐佐木幸綱氏は、「吉川氏の作品は、言葉の力強さと、繊細な心の描写が見事に調和しており、現代短歌の新たな潮流を生み出すものと感じた」とコメントしました。

# 角川文化振興財団について



角川文化振興財団は、「わが国の文化の振興に寄与する」という設立目的のもと、文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、文芸・映画資料の収集・保存・展示など、幅広い活動を展開しています。

今回の贈呈式は、角川文化振興財団が長年培ってきた文芸への情熱と、未来への展望を象徴するものでした。これからも、俳句・短歌界の発展に貢献していくことが期待されます。


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