北九州市とCrewwが提携!『北九州イノベーションゲート』始動
北九州市とCreww株式会社が共同で、新しいオープンイノベーションプログラム『北九州イノベーションゲート』を立ち上げた。このプログラムでは、市内企業と行政が抱える課題を「見える化・集約化・共有化」し、全国のスタートアップとマッチングを行うことで、共創を促進し、地域の価値を高めることが目指されている。
プログラムの概要
『北九州イノベーションゲート』は、地域内の企業や行政が持つ具体的な課題と、新しいアイデアを持ったスタートアップとの結びつきを強化する仕組みだ。このプログラムは、自らの課題をもとに、解決策を提案するスタートアップを見つけることができる場を提供し、企業の成長やビジネスチャンスを生み出すことを視野に入れている。
対象者
プログラムの参加対象は主に二つに分かれ、まずは課題を抱える市内の企業や行政が「課題等登録者」として登録する。それに対して、全国のスタートアップが「スタートアップ」として参加し、課題解決に向けた案件を検索、評価、提案を行う。すべてのプロセスにはCrewwのコーディネータがサポートし、円滑なマッチングを助ける。
利用の流れ
1. 課題等登録者が自身の課題を登録する。
2. スタートアップが登録された案件を閲覧し、連携の可能性を検討。
3. マッチング申請を行い、課題解決に向けて共同でプロジェクトを進めていく。
このように、スタートアップと企業が協働することで、革新的な価値をもたらす新たなアプローチが実現する。
DXと共創の取り組み
北九州市では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する一環として、「北九州課題快傑バスターズ」と呼ばれるプログラムも立ち上げている。このプログラムは、市民の意見を収集し、それに基づいて課題をマッチングし、さらに資金調達の流れまでを整備するものである。『北九州イノベーションゲート』は、このプロジェクトの第二段階として位置づけられており、さらなる協働を通じて地域の発展に寄与することを目指している。
Creww株式会社について
Creww株式会社は、渋谷を拠点にしている企業で、国内最大級のオープンイノベーションプラットフォームを運営している。彼らのビジョンは「大挑戦時代をつくる。」であり、スタートアップ、企業、個人の様々なニーズに応えつつ、挑戦する人々をトータルサポートすることを目指している。会社は2012年に設立され、これまでに500回以上の企業連携プログラムを実施し、約1,500件の協業を実現してきた実績を持つ。また、約8,500社のスタートアップが登録しており、国内外のスタートアップエコシステムの発展に寄与するため、韓国や台湾等とも連携を図っている。
北九州市とCrewwの取り組みは、地域の課題を新たな視点で捉え、スタートアップの力を借りることで解決を目指すもの。「北九州イノベーションゲート」は、地域の企業が持つ知恵と、スタートアップの柔軟な発想を結びつけ、さらなる成長をもたらす契機となるだろう。地域の方々には、このプログラムを通じて新たなビジネスチャンスが生まれることを期待したい。