鉄道写真家・南正時氏、60年の集大成を福井で発表!
鉄道写真家として名を馳せる南正時さんが、2024年8月8日に自らの活動60周年を記念した写真集「南正時 ふくいの鉄道写真」を発刊する。この写真集は、福井県越前市出身の南さんが、昭和から現在にかけての福井の鉄道の歴史を振り返る内容となっており、懐かしくも新しい鉄道の姿を収めている。
特に注目なのが、昭和50年代に多くの鉄道少年たちに影響を与えた「鉄道大百科」の生みの親である南さんが、60年という長い歳月を経て到達した集大成だということだ。発刊に際しては、東京と福井にてトークイベントや写真展が開催され、南さんのキャリアや作品に対する情熱を直接感じることができる。
写真集の内容
写真集には、旧国鉄時代の越美北線の蒸気機関車、北陸線を代表する特急列車「雷鳥」や「しらさぎ」、さらに廃線となった福井鉄道南越線など、厳選された80点の作品が収められている。それらの中でも特に、JR北陸線の通称「鳩原ループ」で特急雷鳥同士が立体交差する瞬間や、1971年に武生駅で急行兼六とD51形蒸気機関車が並ぶシーンは、鉄道ファンにとってはたまらない思い出のショットだ。
南さんは福井の自然と鉄道の相性についても言及。「福井の美しい自然は列車との相性が良く、特に越美北線沿線は日本屈指の素晴らしい景観だと思う。鉄道写真を通じて全国の皆さんに福井の魅力を伝えたい」と語る。こうした思いが、作品にも表れているという。
出版記念イベント
南正時さんの写真集発刊を祝うイベントが、2024年8月に東京・神保町の「書泉ブックタワー」と福井県敦賀市の「ちえなみき」にて開催される。トークショーでは、南さん自身のフリーカメラマンとしての経験や、写真集に収められた裏話などを聞くことができる。
- - 東京会場: 2024年8月18日(日)午後2時~
- - 福井会場: 2024年9月1日(日)午後4時~
北陸新幹線沿いでの記念写真展
また、福井駅、敦賀駅、越前たけふ駅の近くでは、出版を記念した写真展も開催される。これにより、多くの人々が南さんの作品を楽しむことができる。
- - 福井展: 8月5日~8日、アオッサ1階アトリウム(福井市)
- - 敦賀展: 8月10日~9月5日、ちえなみき2階(敦賀市)
- - 越前市展: 9月10日~23日、道の駅越前たけふ(越前市)
このように、南正時さんの写真集やイベントを通じて、福井の鉄道の魅力に触れることができる絶好の機会となっている。写真集はAB判108ページ、税込み3850円で、福井県内の主要書店や全国各地の書店からも注文が可能だ。
まとめ
南正時さんの鉄道写真集の発刊は、昭和から令和にかけての福井の鉄道史を記録する重要な一冊となる。トークイベントや写真展を通じて、鉄道ファンの方々や一般の方々にもその魅力が広まることを期待したい。福井の鉄道、そして南さんの情熱が詰まった作品をぜひ手に取ってみてほしい。
「南正時 ふくいの鉄道写真」は、鉄道ファンだけでなく、多くの人に愛される内容となっているだろう。