名古屋市大須に新たに誕生する就労支援B型事業所「あいのかたち」

就労支援B型事業所「あいのかたち」が名古屋市大須にオープン

名古屋市中区大須に、障がいを持つ方々に特化した就労支援B型事業所「あいのかたち」が新たに開所しました。この事業所は、一般企業での就労が難しい方に対して、作業やコミュニケーションを通じて必要なスキルを身につけるための場を提供しています。支援を受けた利用者は、その活動に応じた工賃を得ることもできるため、自立の第一歩を踏み出すことができます。

多様な活動と自分のペースでの利用

「あいのかたち」の主な業務内容は軽作業ですが、特別な活動も行っています。事業所の向かいに位置する万松寺から依頼された「お寺にまつわる内職」には、御朱印帳の検品や線香とろうそくを束ねる作業が含まれています。これにより、普段は触れることができない貴重な経験をすることができます。

また、軽作業だけでなく、キッチンカーを使用しての軽食や雑貨の販売など、実践的な業務も計画中です。これらの活動を通じて、利用者は多様な経験を積むことができ、自己成長の機会が与えられます。

利用者を大切にするアプローチ

「あいのかたち」では、作業時間が1日1時間から可能で、自分のペースで通所できることが大きな特徴です。利用者が日中に外に出るきっかけを得られるよう、アットホームな雰囲気が大切にされています。また、希望者にはお弁当も提供されるため、充実した時間を過ごすことができます。

施設長の下川有彩さんは、「私はこれまで大須商店街で飲食店を経営していました。接客はとても楽しく、自分が提供したサービスにお客様が喜んでくれることが何よりも嬉しかったです。その経験を活かし、もっと社会に貢献したいと考えるようになりました。利用者が来たいと思える居場所を作ることが私たちの目標です」と語ります。

見学や相談会の実施

利用を希望する方々には見学や相談会が随時行われています。実際の作業風景や事業所の雰囲気を感じてもらう機会を提供しており、興味がある方は事前に連絡を取ることが推奨されています。最初は不安な方や、自分のペースで作業を続けていきたい方にとっても適した環境です。

また、スタッフも常に募集中で、未経験者でも歓迎されています。興味のある方はぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。利用者一人ひとりの障がいと向き合い、それぞれに適したサポートを提供できる「あいのかたち」は、名古屋市の新しい価値ある施設として注目されています。