野菜メニューコンクール受賞作品を体験
山口県周南市で、地元の小学生たちの創造性をうながす「野菜メニューコンクール」が毎年行われています。2007年から始まったこの取り組みは、毎年市内の6年生を対象にし、今年も943作品が応募されました。その中で優秀賞を受賞したのが下条優芽さん。彼女は、野菜ソムリエの西川満希子さんと一緒に受賞作「やさいチップスサラダ」を実際に作ることとなりました。
コンクールの目的と意義
このコンクールは、小学生が野菜に親しみ、健康的な食生活を意識するきっかけを与えることを目的にしています。主催者は、子どもたちが様々な野菜を食べる楽しさを知り、家庭での食事に積極的に関わってもらうことを願っています。令和6年度に行われたコンクールでは、「家族と一緒に食べたい!いちおし野菜メニュー」というテーマでレシピを募集。応募作品の質も年々向上しており、地域の食文化の発展に貢献しています。
優芽さんと西川さんの料理体験
受賞作品「やさいチップスサラダ」は、色とりどりの野菜が使われる魅力的なメニューです。実際に二人で作った様子は、令和7年度の1か月間、トークバラエティ番組「ズッキーニ」で放送されることが予定されています。西川さんはこのサラダに、子どもたちが楽しんで食べられる視点がしっかりと組み込まれている点を高く評価しました。
「やさいチップスサラダ」のレシピ
材料(2人分)
- - にんじん: 20g
- - ごぼう: 20g
- - れんこん: 30g
- - かぼちゃ: 1/8個
- - レタス: 4枚
- - ミニトマト: 78g
- - アボカド: 50g
- - 油: 30ml
- - 塩: 少々
作り方
1. 野菜をうすく切り、水気をしっかり拭き取ります。
2. にんじん、ごぼう、れんこん、かぼちゃを素揚げします。
3. レタスを手でちぎり、皿に盛り付けます。
4. 揚げた野菜がカリカリになるまで調理し、皿に盛ります。
5. 塩を振りかけ、トマトとアボカドを添えて完成です。
アレンジの提案
西川さんからは、味付けにカレーパウダーや粉チーズを使うとさらに美味しさが引き立つとアドバイスがありました。野菜が苦手な子どもたちでも、チップス形式にすることで自然に野菜を摂ることができたという優芽さんの声も印象的です。
インタビュー:未来の夢と野菜への思い
西川さんは、料理体験を通して優芽さんにインタビューも行いました。優芽さんは、野菜が苦手な弟や妹のために、料理の時に工夫したことを話しました。スーパーの野菜チップスがヒントになったり、母親と相談しながら試行錯誤したエピソードは、優芽さんの野菜に対する思いを強く感じるものでした。将来は、薬剤師になる夢を持つ優芽さん。その健康への関心も、野菜メニューを考える原動力になっているようです。
コンクールの審査と地域との連携
コンクールは地域の多くの団体からなる審査員によって評価されています。彼らは、応募作の中から実用性や健康面、楽しさを考慮して受賞作を選定します。受賞作品は、翌年度の学校給食に取り入れられることもあり、地域全体での食育の重要性が影響しています。
周南市の取り組みは、地域の小学生にとって大切な食の教育を提供しており、これからも続いていくことでしょう。