木造オフィスビル「KiGi AKIHABARA」の誕生
2023年、東京・秋葉原に新たな木造オフィスビル「KiGi AKIHABARA」が開業しました。このプロジェクトは、株式会社熊谷組と住友林業のコラボレーションにより生まれたもので、同時に中大規模木造建築ブランド「with TREE」の一環として位置付けられています。
ハイブリッド建築の革新
「KiGi AKIHABARA」は、木造と鉄骨構造が融合した9階建てのハイブリッド建築であり、光合成によってCO2を吸収する木がその中心に据えられています。このオフィスビルは、炭素の固定に優れた木材を用いることで、環境への配慮を強く打ち出しています。この建物の設計と施工には、二社が共同で開発した新たな木造技術と省エネルギー設計が取り入れられています。
木の温もりを感じるデザインは、居心地の良いオフィス空間を提供し、働く人々の生産性向上に寄与しています。また、自然光をテクスチャーに取り入れる設計が施されており、開放感あふれる空間を演出しています。
環境への意識
この建物は、ZEB Ready認証を取得しており、運用時のエネルギー消費をおおよそ50%削減することが見込まれています。これにより、長期間にわたって4,371トンのCO2削減が期待されており、企業の脱炭素目標にも対応した設計となっています。
最新技術の採用
新技術として採用された「KS木質座屈拘束ブレース」は、木との融合によって耐震性を高めつつ、美しいデザインを保つことが可能です。また、「木ぐるみHB」のような木質耐火技術も組み込まれており、安全性と意匠性が両立されています。
プロジェクトの背景
熊谷組と住友林業は、2017年に業務・資本提携を結んで以来、8つの分野で共同での取り組みを進めてきました。このような背景があるからこそ、本プロジェクトでは高い技術力を活かして新しい価値の創出が成し遂げられたのです。「with TREE」に基づく持続可能な建材の使用は、今後の都市計画においてもモデルケースとなるでしょう。
まとめ
「KiGi AKIHABARA」は、ただのオフィスビルとしてだけではなく、環境意識の高い社会を目指す一歩とされています。日本の木造建築の未来を切り開くこのプロジェクトは、他の地域にも波及することで、多くの人々に持続可能なライフスタイルを広めていくことが期待されます。