光造形の進化
2022-06-21 12:59:39

3D Systems社が新たに発表した光造形プリンタ「SLA 750」の革新

3D Systems社が新たに発表した光造形プリンタ「SLA 750」の革新



2022年4月4日、3D Systems社が発表した光造形アディティブマニュファクチャリング(AM)ソリューション「SLA 750」は、製造業界のさらなる革新を促す一歩となります。このプリンタは、特に大型部品や大量生産に対応することを目的に設計されています。

SLA 750の主要機能


SLA 750は、業界初の同期式デュアルレーザを使用した光造形プリンタです。この技術により、従来のプリンターの最大2倍のスピード、そして3倍のスループットを実現します。また、SLA 750はコスト効果の高いバッチ部品生産に最適化されており、製造業者にとっては非常に魅力的です。

この新しいアディティブマニュファクチャリングソリューションは、Oqton社の製造OSと連携し、工場の生産現場にシームレスに統合できるよう設計されています。その結果、航空宇宙、ヘルスケア、自動車、モータースポーツなど、さまざまな業界での需要に応じた効果的な生産が可能となります。

プリンタの構成と性能


SLA 750とそのデュアルバージョンであるSLA 750 Dualは、圧倒的な速度と精度を兼ね備えています。SLA 750 Dualは、前世代のモデルに比べてプリント速度を最大2倍にし、スループットを最大3倍向上させることができます。麗しい表面仕上げと機械的性能を持った最終部品を生産することを目指し、設計されています。

さらに、プリンタは自己補正機能を持つデュアルレールリコータを装備しており、プリントプロセスの信頼性が向上しています。すべての製造業者にとって、安定した生産を保証するための革新的な設計です。

Hyper-Scan™技術と自動化


SLA 750シリーズは、独自に開発されたHyper-Scan™ベクター技術を採用しています。この技術では、レーザの焦点と出力、そしてモーター運動を最適化することで、プリンタの処理速度が飛躍的に向上します。これにより、自動化された後工程の期待も高まり、365日完全オート運用が可能なロボットとの連携も実現されています。

Accura AMX材料の登場


新たに発表されたAccura AMX Durable Natural材料は、SLAプリンタの性能をさらに引き立てます。この材料は高い耐衝撃性と剛性を持ち、長寿命の大型プラスチック部品を製造する際にもその強みを発揮します。これにより、過酷な条件下でも高い性能が求められる部品を生産できます。

PostCure 1050後処理システム


SLA 750の生産ラインには、PostCure 1050という高効率な後処理システムも導入されています。このシステムは、部品の乾燥や硬化をの効率を大きく向上させ、高速でかつ大量に処理可能です。これにより、生産現場全体の作業効率が格段にアップします。

業界の期待と未来


3D Systemsの新しいSLA 750シリーズに対する期待は非常に高く、すでにいくつかの企業ではプロトタイプが評価されています。たとえば、BTW Alpine F1チームでは、「SLA 750によって生産性が大幅に向上した」とのコメントが寄せられています。

これから2022年の第2四半期にはSLA 750の一般提供が開始され、第4四半期にはSLA 750 Dualの提供が予定されています。3D Systemsは、この新しい技術で製造業界でのさらなる進化を支えることを目指しています。未来の製造現場では、アディティブマニュファクチャリングが一層進化し、さまざまな業界で新しい可能性を引き出すことが期待されています。

会社情報

会社名
株式会社スリーディー・システムズ・ジャパン
住所
Tokyo渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
電話番号

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