日本初のフルセルフレジでの商品券支払いシステム
ローレルバンクマシン株式会社(以下、LAUREL)と、株式会社寺岡精工(TERAOKA)は、2025年11月から日本初のフルセルフレジ商品券支払いシステムを実現するための概念実証(PoC)を開始することを発表しました。この新しいシステムにより、スーパーマーケットなどの小売店で、買い物客自身が商品券を使用して支払いを行うことが可能になります。
セルフレジの現状と課題
現在、セルフレジは日本の小売業界で急速に普及しており、スーパーマーケットにおける導入率は37.9%に達しています。しかしその一方で、購買客にセルフレジを利用してもらうための運用モデルが十分でないことが課題として浮き彫りになっています。その中でも、特にアテンダントの業務負担が大きく、業務の効率化が求められています。新しく導入される商品券セルフ支払システムは、このような課題を解決するために設計されています。
商品券セルフ支払システムの特徴
新システムでは、商品券の自動読み取りと収納が可能で、ユーザーはセルフレジの画面の指示に従って商品券を挿入し、支払いを行うことができます。これにより、有人レジやアテンダントの業務負担が軽減され、セルフレジの稼働率も向上します。また、本システムは、商品券の識別技術を駆使しており、地域振興券や自社共通券の導入にも柔軟に対応できるように設計されています。
PoCの実施について
この概念実証は、静岡県静岡市の「フードマーケットマム曲金店」にて実施され、対象となる商品券には、JCBギフト券やJTBナイスギフト券、ビール券など約10種類が含まれます。実施期間は、2025年11月26日から12月下旬を予定しています。これにより、実際の店舗での運用がどのように行われるかを確認し、システムの改善点を見つけ出すことが目的となっています。
終わりに
ローレルバンクマシンと寺岡精工は、この新しい商品券セルフ支払システムにより、今後の小売業界におけるセルフレジの運用モデルが大きく進化することを期待しています。商品のスキャンから支払いまでを、一人の買い物客が簡単に行えるようにすることで、業界全体の業務効率化につながるでしょう。