一般社団法人チョイふるが、2025年3月28日に発表されたように、SMBCグループの『ライジング基金2024年度寄付先』に選ばれました。この基金は、SMBCグループの有志社員による積立募金を基に、国内外の社会課題の解決を目指す活動です。2024年度の公募対象は『貧困・格差』であり、このテーマに基づく支援を通じて、チョイふるは中長期的な取り組みを進めることになります。
チョイふるが注力するのは、特に困窮している子育て世帯の支援です。子どもたちの未来に対して、環境による選択肢の格差が生じる現状に立ち向かうため、同団体は「本来たくさんある“はず”の選択肢を、少しでも身近に」をスローガンに掲げています。
今回の支援によって、特に注力されるのは3つの事業柱です。まずは『食料支援事業』で、食品や物資の宅配を行います。次に、こども食堂やオンラインでの交流サービスを提供する『居場所支援事業』があり、最後にLINEを窓口とした無料の生活相談を行う『伴走型相談支援事業』も重要な役割を果たします。
『伴走型相談支援事業』は2023年7月に始まり、利用者がLINEを通じて簡単に生活に関する質問や相談ができるサービスです。この新しい支援スタイルは、困窮家庭が直面する情報の不足や制度へのアクセスの課題、その心理的な障壁を解消することを目指しています。これまでに、約500の困窮子育て世帯と繋がり、必要な支援制度へのアクセスを提供しています。
さらに、2024年からは『ワンストップ総合相談窓口』(SKIP)を立ち上げ、複雑な相談内容にも対応できるよう、他の支援団体との連携を強化します。SKIPでは、専門家との直接の相談が可能で、様々な支援に対応することを目指しています。
今回の基金の採択に至るまで、一般公募の書類提出や社員投票を経て厳正に審査されました。チョイふるは、貧困・格差という社会課題に対して、対象者のニーズに基づいた具体的な施策を提案し、その成長と進化が期待されています。
今後もチョイふるは、全ての妊産婦や子育て世帯のための相談支援を行う、民間版こども家庭センターのリーディングカンパニーを目指し、支援団体との連携を深めていく所存です。一般社団法人チョイふるの栗野泰成代表理事は、「孤立しがちな子育て家庭が制度や支援にアクセス可能となるために、伴走支援の充実を図っていきます」と意気込みを語りました。
この寄付により、チョイふるは多くの困窮家庭にとっての“最初の一歩”を提供し、選択肢を広げるための支持を受けることが期待されています。支援の内容や今後の展開については、公式サイトやSNS等で随時情報を発信していく予定です。