東京都立産業技術研究センターが新たな漆工芸の未来を描くデザインを募集

日本の伝統工芸「漆」の新しい可能性が、東京都立産業技術研究センターとヤマト化工株式会社の共同の手によって開かれています。1万年以上の歴史を持つ漆は、世界に誇る日本の素材ですが、その扱いにはいくつかの課題がありました。直射日光や極端な湿度など、悪環境での耐久性に欠けるため、漆工芸の普及には障壁が存在していたのです。そこで生まれたのが、特許技術『サスティーモ』です。これによって、漆の弱点を克服し、新たな製品開発が可能となります。

次世代の漆製品を目指して

2020年東京オリンピックを控え、日本の技術と伝統を新たに再評価する機会が増えています。漆の持つ美しさと独自性に、新技術を融合させて、製品化を目指します。募集するのは、サスティーモの特性を最大限に活かしたデザインです。具体的には、片手で扱えるサイズの雑貨や生活用品で、電気を使用しないアイテムを求めています。例えば、インテリア、小物、文具、キッチン用品など、日常生活に役立つ製品を想像してください。

デザイン募集の詳細と報酬

デザイナーの皆さんには、サスティーモを使った新しいプロダクトのデザインを募集します。応募されたデザインは、審査の後、製品化が決まると報酬が支払われます。具体的には、製品開発が始まった段階で5万円の賞金が支給され、その後に販売が行われた場合には、売上の最大3%がロイヤリティとして還元されます。また、選ばれる作品数に制限はないため、皆さんのアイディアを自由に表現できます。

TRINUSとは

株式会社TRINUSは、日本の中小企業が持つ優れた技術を生かし、製品化をサポートする企業です。特に中小企業は人的資源が限られており、良い技術を持っていてもそれを商品にすることが難しい状況があります。TRINUSはそのような企業とデザイナーの架け橋となり、独創的なアイデアを製品として世に送り出す取り組みをしています。

未来のライフスタイルを提案しよう

日本の伝統素材である漆を現代のライフスタイルに合った形で復活させるチャンスです。サスティーモによって環境に優しい製品開発を行い、私は新しい製品が世界の人々に愛されることを願っています。ぜひ、あなたのクリエイティビティを生かして、新しい漆工芸の世界を一緒に築いていきましょう。

詳しくは、TRINUSの公式サイトをご覧ください。