1500年の香文化を美しいビジュアルで紐解く新刊「日本の香」

日本の香：1500年の香文化を知る

読者を魅了する香文化の書

最近世界でも注目を集めている日本の「香文化」。その背景には、古代から続く深い歴史と独自の美意識があります。豊かな伝統を持つ「香り」は、私たちの心に安らぎを与え、時には深い祈りとも関わるものでもあります。また、香りによって旅するかのような感覚を味わうことができる「こころの旅」とも言えるでしょう。

新刊『日本の香』は、そんな香りの魅力と日本独自の視点を重視したビジュアルブックです。1500年以上の日本の香文化の進化を、綺麗な写真とともに解説する内容となっており、視覚的にも楽しめる一冊に仕上がっています。

深みを持つ「薫物文化」と「香木文化」

日本の香文化は、多岐にわたる側面を持つと言えます。源氏物語に象徴される「薫物文化」や戦国時代に多くの武将によって収集された香木から成る「香木文化」など、それぞれの時代で独自に発展してきました。

例えば、薫物文化では、香りを楽しむことが一種の教養とされ、社交の場にも利用されてきました。こうした文化は、日本が大切にしてきた感性とも深く結びついており、香りを通じたコミュニケーションは時代を超えて続いています。香木文化に関しては、特定の香木に対する愛着や尊重が見られ、特に心を込めて収集されてきた歴史があります。

「日本香堂」の協力で実現した一冊

本書は、香文化の歴史的価値を理解する上で欠かせない存在である「日本香堂」が監修を担当しています。日本香堂は、16世紀後半から続く香文化の名跡で、その貴重な香木や歴史的資料が多数掲載されています。その他にも、現代の香文化を牽引する専門家たちのインタビューも収録されており、深い知識に触れることができます。

書籍の概要

『日本の香』は、B5判で240ページにわたるビジュアルブックで、価格は4,950円（税込）。2025年4月22日に発売予定で、ISBNは978-4-416-72315-9です。ぜひ、香りがもたらす美しさやその背後にある文化を感じながら、ページをめくってみてください。香りの世界に触れることで、あなた自身の心豊かな日々を見つけるきっかけとなるかもしれません。