プラグ・コード・コンセント事故を未然に防ぐポイント
家庭で使用する電化製品は便利ですが、それに伴う事故も増えています。特に、プラグやコード、コンセント周りの不具合は火災を引き起こす危険があります。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が発表したデータによると、2019年から2024年にかけて、家電製品の「プラグ・コード・コンセントの事故」は219件発生し、その80%以上が火災という結果が示されています。
事故を引き起こす原因
多くの事故は、プラグやコードが引っ張られることで破損し、その結果、電流が通る部分で異常な発熱が発生することによって引き起こされています。高温や火花が発生する可能性があるため、プラグやコードが傷んでいる状態での使用は極めて危険です。これらの事故は、帰省時などに普段使わない家電製品に気が付く機会にもなりますので、今一度確認しておくことが大切です。
プラグ・コード・コンセントの事故を防ぐためのチェックポイント
以下のポイントに気をつけて、これらの事故を未然に防ぎましょう。
1. 電源プラグの点検
プラグに対して以下のことを確認しましょう:
- - 破損や変形、変色がないか。
- - ほこりが溜まっていないか。
この点検は特に重要です。プラグが破損した状態で使用してしまうと、異常な接触が生じやすくなり、発熱や発火を引き起こすリスクが高まります。定期的に清掃し、夏場など湿気のあるときは特に注意が必要です。
2. 電源コードの点検
次に、電源コードについて:
- - 破損や硬化、変色がないか。
- - ケーブルが折り曲げられたり、踏まれていたりしないか。
コードは使用している中で外からの力が加わることが多く、劣化が進みやすい部分です。特に引っ張ったり踏んづけたりしないように利用環境を見直しましょう。また、古いコードはプラスチックが硬化することがあるため、定期的な交換も検討してください。
3. コンセントやタップの点検
最後に、コンセントやタップについて注意点は:
- - プラグを差し込んだ際に緩みがないか確認する。
- - 定格電流や最大消費電力を超えていないか。
コンセントにプラグを差し込んだ状態でぐらつく場合や、変形したタップを使用すると、ショートや発熱を引き起こす危険があります。家電製品を接続する際は、その消費電力も確認しましょう。
事故情報の検索ツール「NITE SAFE-Lite」
さらに、より安全に家電製品を使用するために、NITEが提供している検索ツール「NITE SAFE-Lite」を活用しましょう。製品名を入力することで、関連する事故やリコール情報を確認でき、過去に起きた事故を知ることで、いかにリスクを軽減するかを考える良い機会となります。
こちらからご覧いただけます。
おわりに
プラグやコード、コンセントは普段は意識しない部分ですが、事故を防ぐためには定期的な点検が必要です。特に、帰省や引っ越しなどで一時的に使用する場合には、確認を怠らず、安全な環境を整えてください。事故を未然に防ぐことで、より安全で快適な生活を送ることができるでしょう。