株式会社OVER ALLsが手掛けた大阪・関西万博の壁画
株式会社OVER ALLs(本社:東京都港区、代表取締役社長:赤澤岳人)が、大阪・関西万博で開催される水上ショー「アオと夜の虹のパレード」に向けた特大の壁画を制作しました。壁画は、サントリーホールディングスが出展する飲料自動販売機コーナーに配置されています。このプロジェクトは、単なるアート制作ではなく、地域の文化やその背景を織り交ぜながら、心を込めて作品を仕上げるという思いが込められています。
壁画の詳細
壁画は2つあり、ひとつは「動物たち」をテーマにしたもので、サイズはW6.5m×H6.5m。もうひとつはアオとドードーというキャラクターのみが描かれています。制作には13日間を要し、使用された画材はペンキとスプレー。普段は異なるスタイルのアート作品を手がけるOVER ALLsが、今回は既存のキャラクターを再創造する挑戦をしました。
制作の背景と意義
サントリーから依頼を受けた際、ただグラフィックシートを貼り付ける方法も考えられていましたが、OVER ALLsは手描きにこだわり、その背後には深い理由があります。「アオたちを壁に描くことに意味がある」との信念を持って、作品に挑むことを決意したのです。この過程を通じて、万博のテーマ「いのち輝く未来社会」を新たな視点で見つめ直す機会となりました。
手描きの質感や筆の跡には、アオたちの息遣いや体温が感じられます。画家の目と手を通して語られる物語は、観客を魅了し、実際にキャラクターたちが存在するかのような体験を提供します。観客は夜の闇の中で繰り広げられる動物たちの虹のパレードを楽しむことで、新たな感動を得ることができるでしょう。
アーティスト赤澤岳人の魅力
OVER ALLsの代表、赤澤岳人氏の経歴は非常にユニークです。彼は1981年に生まれ、就職氷河期の影響を受けつつ、大学卒業後は法科大学院に入学するも夢を諦め、ニートとして過ごしていました。その後、29歳でパソナに入り、契約社員として新たな人生をスタート。自己表現の重要性に気づき、自身が携わった事業が成功を収めたことで、のちにOVER ALLsを設立しました。
同世代のアーティストである山本勇気と共に、彼らは「夢」「希望」「浪漫」といった感情を取り戻すため、ミューラルアートでの活動を続けています。
OVER ALLsのサステナビリティへの取り組み
株式会社OVER ALLsは、ただアートを制作することに留まらず、地域の歴史や背景を調査し、依頼者の想いや思い出を浮かび上がらせるインタビューを通じて、アートを社会に結び付ける役割を果たしています。彼らの代表作には、大谷選手やダルビッシュ選手を描いた壁画や、福島の双葉町でのアートプロジェクトがあり、多くのメディアにも取り上げられています。
アーティスト同士のコラボレーションや社会貢献の意識を持ちながら、東京を拠点に活動するOVER ALLsは、今後も全国各地で様々な魅力的なプロジェクトを展開していくことでしょう。
まとめ
大阪・関西万博で展開される「アオと夜の虹のパレード」をテーマにした壁画は、一目見た瞬間にその場の雰囲気を一新してしまう力を持っています。手描きならではの温もりを感じながら、私たちもこの特別なパレードの一部になり、アートを通じて感じられる感動を共に体験しましょう。OVER ALLsのアートには、今後も多大な注目が集まることは間違いありません。