江差町・北前のひな語りが始まります!
江差町で毎年恒例となっている『北前のひな語り』が、今年も盛大に開催されます。このイベントは、江戸時代に最盛期を迎えたニシン漁の活況を背景に、北前船が運んできた伝統芸能や生活文化を今に伝える貴重な機会です。特に「江差の五月は江戸にもない」と称される江差町の魅力を体感できるのが特徴です。
お雛様が彩る古の街道
このイベントは、江差の「いにしえ街道」を中心に行われ、通りに面した店舗や個々の住宅の玄関先に明るく飾られたひな人形が訪れる人々を迎え入れます。「壱番蔵」を拠点とし、そこでは他の会場とは一線を画す迫力のあるひな壇が見られ、訪問者を圧倒します。また、江差町会所会館では、四方に並べられた美しいひな壇がじっくりと楽しめるので、どれも見逃せません。
地域との温かい交流
沿道各所で地域住民との交流も楽しめるのが、このイベントの大きな魅力です。今年も、道内外から多くの人形が寄贈され、色とりどりの雛人形が並びます。町の方々との温かいふれあいを通じて、江差の文化や歴史をより深く理解することができることでしょう。また、主催の檜山振興局では、各会場の飾り付けを手伝うなど、地域の方に密着した活動も行っています。
開催概要
イベントは、令和7年2月8日(土)から3月9日(日)までの間に実施されます。メイン会場である「壱番蔵」は北海道檜山郡江差町字姥神町42-3にあり、もう一つの会場である「江差町会所会館」は同郡江差町字中歌町76-1に位置しています。
魅力的な観光資源の創出
江差町は観光シーズン外の2~3月において、景観に色彩が少なく魅力が薄れがちですが、ひな人形の展示により街に新たな蘇生をもたらす試みとして、このイベントが生まれました。「百人の語り部事業」として、地元商店街が中心となり、住民が直接来訪者に江差の歴史文化や魅力を語りかけることで、より印象深い体験を提供します。このような交流によって、地域の絆もさらに強まることでしょう。
ぜひ、この機会に江差町を訪れ、色彩溢れるひな人形と共にあたたかな人々との交流を楽しんでみてください。江差の歴史と文化が息づく街並みを通じて、心温まるひな祭りを体験しましょう!