AIラボ開設の意義
2025-12-10 08:18:33

ジョリーグッド、360度映像活用のAIラボを開設。その展望とは?

株式会社ジョリーグッドが、360度映像とAI解析の新しい産業共創プロジェクト「Multimodal AI Lab」を開設した。2025年12月の正式開設を前に、同社は独自データを活用した差別化の重要性を強調している。いわゆる生成AIは多くの企業で導入が進む中、同じようなツールを使う企業が増えるため、サービスの同質化という問題が浮き彫りになってきた。調査結果に基づき、約70%のAI導入企業が同質化による差別化の難しさを報告していることからも、その実情が伺える。

360度映像の重要性とその革新性



ジョリーグッドのアプローチは、360度映像を用いることによって他にない情報の密度を確保することにある。人間の視野をはるかに超えた情報量を提供できるため、よりリアルな現場データの収集が可能だ。この点が、AIとリアルデータを組み合わせて新たな価値を生み出すための鍵になっている。

Multimodal AI Labがもたらす新たなビジネスチャンス



「マルチモーダルAIラボ」は、参加企業が自身の「現場」をデジタル資産に変えるためのプラットフォームを提供する。企業同士が協力し、他社が真似できない独自の商品を開発できることに加え、新規事業への応用も視野に入れている。

共創によって得られるリアルな現場データは、競争優位性を生み出す要因となりえる。このプラットフォームを通じて、企業はAEC(建設・工業・医療)の実績やノウハウを基にした独自のデータを活用し、新たなビジネスモデルを構築できる可能性がある。

POVワールドジェネレーターの登場



さらに、同社は「POVワールドジェネレーター v1.0」を無料公開した。このツールを使えば、テキスト入力だけで職場の360度POV映像を生成し、それに対するAI解析結果も簡単に得ることができる。具体的な操作としては、例えば「救急センターの研修医」や「自動車工場の作業員」といったシチュエーションを入力することで、AIが自動的にそのシーンの映像を生成する。

この技術により、企業は教育や業務改善に役立つ情報をリアルタイムで評価でき、自社のデータを活用した経済効果を検討するための道筋が開ける。AI解析レポートには、危険予測スコアや生産性スコアなど、各企業が注目すべき指標がまとめられ、これを基にさらに具体的なアクションを計画できる。

将来の展望



現在は教育や技能伝承に特化しているが、収集された360度のビッグデータは他の分野への応用も考えられている。特に設計や開発にまで対応する展望があり、『現場のリアルな教師データ』を基にした革新的なプロジェクトが進行中だ。

創業者からのメッセージ



ジョリーグッドの代表取締役CEO、上路健介氏は「生成AIツールの普及により多くの人々が高度なアウトプットを得られる時代が到来しました。しかし、その反面、同じ答えしか得られないという課題も浮かび上がります。だからこそ、私たちは独自の教師データにこそ真の差別化が存在すると考えています」と述べ、企業の暗黙知をデータとして切り出し、価値を創出していく意義を強調した。

この革新的なマルチモーダルAIラボの展開により、日本の製造業や医療、建設業は新しい時代に足を踏み入れる可能性を秘める。今後の成長に期待がかかる。

詳細情報は、こちらで確認できる。


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会社情報

会社名
株式会社ジョリーグッド
住所
東京都中央区日本橋富沢町10-13 WORK EDITION NIHONBASHI 701
電話番号
03-4455-2694

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