札幌観光協会、登録DMOとして地域観光の新たな展開を準備中

一般社団法人札幌観光協会の新たな取り組み

一般社団法人札幌観光協会が、2025年10月1日付で国土交通省により「登録観光地域づくり法人（登録DMO）」に認定されたことが発表されました。これは、地域の観光促進に向けた大きな一歩となります。

登録DMOとしての役割

登録DMOとしての一般社団法人札幌観光協会は、札幌市内の多様な関係者と協力しながら、観光地域づくりを進めるための具体的な戦略をこれから構築していく予定です。これにより、観光客はもちろん地元の事業者や市民にとっても、より満足度の高い観光体験が提供されることを目指しています。

特に注目されるのは、観光施策の実施を通じて地域の集客と収益の最大化を図っていくことです。そのための具体的な取り組みとしては、観光資源の磨き上げや二次交通を含むアクセスの整備、そして旅行者のマナー啓発活動などが含まれています。

DMO設立の背景

観光業は地域経済にとって重要な要素であり、地方創生の切り札とも言われています。特に現在の日本では、人口減少が進行する中で観光の振興が急務です。国際的な観光競争が激化する現代、持続可能な観光地経営のためには、データ分析に基づいた戦略の策定が不可欠です。

札幌市と協会が中心となり、DMO設立の検討が進められた結果、地域に適した観光施策を実施できる基盤が整いました。このようにして旅の体験を向上させる方向での戦略が打ち出されています。

札幌観光協会の紹介

一般社団法人札幌観光協会は、昭和11年に設立され、長年にわたり観光振興に貢献してきました。現在はさっぽろ雪まつりなどの大規模イベントの運営や観光案内サービスを提供し、市内有数の観光スポットであるさっぽろ羊ヶ丘展望台の運営も行っています。約750の観光事業者と連携しながら、札幌の魅力の発信と地域経済の活性化を目指しています。

登録DMOとして活動を開始することにより、札幌の観光の可能性が広がります。今後は観光関連事業者と連携し、地域の魅力を高めるための多様な取り組みが期待されます。