デジタルハリウッドとneoAIが共同開発した新AI『Ututor』が学生の創作活動を支援

デジタルハリウッドとneoAIの協力で誕生した『Ututor』



2023年6月、デジタルハリウッド株式会社とAI技術の専門企業neoAIが共同開発したクリエイティブ教育特化型AI『Ututor』がβ版としてリリースされ、学生たちの利用が開始されました。この新たな学習支援AIは、受講生が制作した課題作品に対して、いつでも気軽にフィードバックを受けることができる「チューターAI」として機能します。これにより、クリエイティブな学びを一層促進させるための新しいサイクルが生まれることが期待されます。

1. 開発の背景と目的



デジタルハリウッドは文部科学省認可のクリエイティブ教育機関として、CGやグラフィック、Webデザインなど多角的な分野における教育を提供しています。この度の『Ututor』開発にあたって、2024年10月から3DCGやグラフィック領域でのAI活用に関する実証プロジェクトが始まります。このプロジェクトを通じて、学生や受講生が制作した課題に対するAIからの評価と学習アドバイスがどのように活用されるのかを検証します。

2. チューターAI『Ututor』の特徴



『Ututor』という名前は「Unlimited(無制限な)+ Tutor(指導者)」を組み合わせたもので、時や場所を問わず、いつでも何度でもフィードバックを得ることができる“無限のチューター”としての役割を目指しています。

2.1 効果的なフィードバックの提供



『Ututor』は、プロジェクトの成果物に対し、即時にフィードバックと具体的な改善案を提案します。特に3DCGやグラフィックデザインにおける評価基準を活用し、作品の構図やライティング、モデリングを厳正に分析します。さらに、評価のレベルも選択可能で、学習者の目的に応じた指導が行えます。

2.2 学習支援機能



また、クリエイティブなアイデアに関する相談や、制作に役立つ学習動画の推薦機能も搭載。これにより、学びのサイクルが加速し、作品のクオリティ向上が図られています。『Ututor』を通じて、学生は特定のテーマに対するアドバイスを受けることができ、より一層の理解を深めることができます。

3. 実証プロジェクトの進捗



デジタルハリウッドとneoAIは、2024年10月から始まる実証プロジェクトの一環として、約4カ月間にわたり3DCGとグラフィック領域でのAI活用の可能性を検証します。このプロジェクトでは、デジタルハリウッド大学の学生や専門スクールの受講生が制作した作品を対象に実施され、AIが指摘する改善点を基に作品をブラッシュアップしていくことが目指されます。

4. 参加者の反響



実証プロジェクトに参加した学生や受講生からは「AIのフィードバックによって、制作の参考になる」との声が多く上がっており、教員からも「基礎的なフィードバックがAIによって担われることで、より深い指導が可能になる」といった好評が寄せられています。一方、評価精度向上や詳細な意味解釈を必要とする改善点も指摘されています。

5. 今後の展望



デジタルハリウッドとneoAIは、今後『Ututor』の機能をさらに進化させ、映像やWeb、さらに広範な制作分野へと応用する計画です。また、学生や受講生だけでなく、現場で活躍するクリエイターや企業向けの学習支援ツールとしても活用していく見通しです。

このように、デジタルハリウッドとneoAIの協力によって、クリエイティブな学びの新しい形が生み出されました。学生の創造力と教員の指導力を最大限に引き出すAIが、今後の学びをより豊かにすることが期待されています。




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会社情報

会社名
株式会社neoAI
住所
東京都文京区本郷1-28-10本郷TKビル 5階502号室
電話番号
-

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