山梨中央銀行における「プレコンセプションケア」研修の取り組み
2025年8月と10月、山梨中央銀行(以下、山銀)にて、入行3年目および7年目の行員を対象とした「プレコンセプションケア」に関する研修が行われました。これは、株式会社ファミワン(以下、ファミワン)によるもので、「子どもを望むすべての人に寄り添い、幸せな人生を歩む社会を目指す」というビジョンのもと実施されています。
ファミワンは、主に法人向けに福利厚生や住民支援を行う企業で、健康的なライフスタイルの確立に向けた様々なサービスを提供しています。この研修では、特に女性特有の健康課題や「プレコンセプションケア」の意義について、行員たちが知識を深める機会が設けられており、教育的な側面とともに、実践的な内容も盛り込まれています。
研修内容の詳細
研修には、ファミワンの不妊症看護認定看護師である西岡有可が講師として参加し、女性の健康課題に対する正しい知識を提供しました。具体的には、月経やPMSなどのテーマを取り上げ、これらの知識が将来的に自身や次世代の健康にどのように寄与するかを具体的に説明しました。また、個々のライフプランやキャリアプランにどう結びつくのかを考える良い機会ともなりました。
研修中には、参加者が自身の健康状態や生活習慣を客観的に見直すためのクイズやワークショップも行われ、これにより、単なる知識の取得だけでなく、実生活への応用も考慮されています。参加者からは、今後の自分自身に関する意識が高まったとの声が多く聞かれました。
高い評価を受けた研修
研修の効果は、開催後のアンケートでも明らかになりました。両方の研修で、理解度・満足度ともに100%という高評価を得ており、「今の健康状態がライフプランに影響することを実感した」という感想も寄せられています。これは、参加者の健康意識に変化が見られることを示すものであり、ファミワンの取り組みが従業員のライフスタイルにプラスの影響を与えた証拠となります。
企業の健康意識の向上
山銀の担当者によると、企業としてプレコンセプションケアに関する学びの機会を提供することは、従業員の健康やライフプランに対する意識を高めることにつながると言及されています。具体的には、結婚を意識し始める時期でもある7年目の行員を対象とすることで、さらなる健康意識の向上を促しています。参加者は、研修を通じて「自分の健康を見直すきっかけになった」とのコメントを述べ、将来的に役立つ知識を得たことへの感謝の声も見られました。
妊活支援に向けた地域貢献
また、ファミワンは山梨県から委託を受け、「生涯を通じた妊娠・出産支援体制強化事業」の一環として、妊活や健康についてのオンラインサポートも提供しています。無料で専門家による相談が可能であり、妊活・不妊治療に限らず、性の問題やメンタルヘルスケアに関する相談も受けつけています。
このように、ファミワンの提供する健康サービスは、従業員だけでなく地域住民にもポジティブな影響を与えることを目指しており、今後の展開に期待が寄せられています。
結論
山梨中央銀行での「プレコンセプションケア」研修は、健康リテラシーを高める重要な取り組みであり、今後の社会における生活の質の向上に寄与することが期待されます。研修内容が高く評価されており、今後も継続的にこうした取り組みが行われることで、従業員の健康意識が育まれることを望みます。