製造業の新たな時代到来
株式会社両備システムズが2024年10月、製造業向け生産管理システム「Info-Gear for Maker」の本格販売を開始します。このシステムは、生産から出荷までの一連のデータを統合的に管理し、業務の省力化とデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することを目的としています。
日本の製造業の現状
日本のITと製造業界は、いまや「2025年の崖」と言われる危機に直面しています。経済産業省の調査によれば、約8割の企業が老朽化したシステム、いわゆるレガシーシステムを抱えており、これがDX推進の障害となっています。老朽化したシステムは保守や改修に高コストを必要とし、これにより多くの企業が新たな技術の導入に遅れを取っています。
特に製造業、特に機械器具製造業においては、45.7%の企業がシステムの半分以上に老朽システムを持っており、約9割が一部に老朽システムを抱えていると報告されています。この現状は、生産性や競争力に深刻な影響を及ぼしています。
「Info-Gear for Maker」の特長
「Info-Gear for Maker」は、製造業向けに設計されたオールインワンの生産管理システムです。主な特長は次の通りです:
1.
オールインワン統合機能
生産管理、販売管理、購買管理、在庫管理が一つのパッケージに統合されています。必要に応じて個別機能の追加も可能で、企業の既存システムとの柔軟な連携も実現します。
2.
ダッシュボード機能
経営判断を迅速に行える簡易BI機能が搭載されており、データ活用の自由度が高いのが特長です。
3.
データ一元管理
外部システムとの連携が可能で、会計やBIツールとのデータ共有により、業務の効率化が進みます。
4.
トータルソリューション提案
工場に関わる様々な業務システムと組み合わせて総合的なソリューションを提供します。
今後のビジョン
両備システムズは、2030年度に売上10億円を目指しており、そのためにはAIやIoTを活用した需要予測機能の強化を図ります。さらに、クラウド技術を基盤にしたSaaS版の開発も進め、市場シェアの拡大を図ります。
「Info-Gear for Maker」を通じて、製造業のデジタルトランスフォーメーションを加速し、国内外での競争力を高めることを目指します。これにより、日本の製造業が新たなステージへと進化することが期待されます。
会社情報
株式会社両備システムズは、公共および民間向けの情報サービスを提供している企業です。1969年に設立され、岡山県岡山市に本社を構えています。詳細については公式サイトをご覧ください。