参加型ブックアワード「SNS推し本大賞2026」の受賞作品が、2026年10月30日に東京都中央区のTODA HALL & CONFERENCE TOKYOで発表されました。このイベントは、SNSで「誰かに薦めたい本」を読者が積極的に投稿し、その声を基に受賞作品が選ばれる形で行われました。今年は特に盛り上がりを見せ、一次投票で5,317件、最終投票で3,157票が集まり、さらに1,236件の「推しコメント」が寄せられました。総インプレッションは1,372万に達し、読者の熱量を感じさせる結果となりました。
受賞作品は、小説、エッセイ、ビジネス、人文・自然科学の4部門から選ばれ、総計5作品が栄誉を受けました。授賞式には約80名の参加者が集まり、受賞した著者や出版社関係者、作品を推薦した読者たちが盛大に祝いました。また、受賞作品の紹介を含む号外も配布され、参加者たちの歓喜が会場を包みました。
今後、全国171店舗の書店では、受賞作品やノミネート作品を紹介するフェアが開催され、読者の「推しコメント」を元に店頭でのプロモーションが展開されます。SNSでの共感をリアルな書店へと転換する試みが、地域の書店と読者をつなぐ重要な役割を担います。これは、SNSから書店、さらには読書へと続く新たな文化の循環を生み出すことを目指したものです。
受賞作には、小説部門から二作品が同率1位の栄光を手にしました。
1作品目は川代紗生による「月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった」で、読者からはその内容が自己愛へつながるメッセージとして高い評価を受けました。受賞後、川代氏は感謝の意を示し、素直な感情を伝えることの難しさを語りながら、更なる自作への意欲を表明しました。
2作目は行成薫が著した「チャーハン兄弟」で、仕事や人間関係の悩みを抱える人々へ贈る力強いメッセージが魅力とされました。行成氏もこの受賞を通じてSNS上から読者とのつながりを実感し、多くの方に本作を読んでもらえる機会が増えることを願っています。
エッセイ部門で選ばれたのは、ほうじ茶の「月曜日が嫌いなわたしの好きなこと」で、ページを開くと写真から始まるその構成が読者に深く響く作品です。著者は本書を通じて共感され、日常の小さな幸せに目を向けることの重要性を伝えました。
ビジネス書部門の受賞作「休む勇気~人生で一番大事な仕事は「思い出づくり」」は、谷口たかひさ著で、休むことが如何に人生を豊かにするかについて考えさせられる内容です。読者のきころさんもこの作品と出会ってからの生活の変化を語り、そのメッセージを広めたいと願いました。
最後に人文・自然科学部門での受賞はノダカズキの「自然はすごい いつもの道が美しく見える5つの視点」で、日常の中から自然の美しさを再発見する重要性を説いています。この本を読み、Chieriさんは物事の背後にある自然とのつながりを意識するようになったとのことです。
加えて特別賞・書店賞には大阪府にあります「TSUTAYA BOOKSTORE ららぽーとEXPOCITY」が授与され、手書きのPOPなどで読者に本の魅力を伝える取り組みが評価されました。
これにより、減少する町の書店の未来に希望を抱かせる取り組みとして注目されており、SNSの影響力が書店の活性化に役立てられるかもしれません。今後約170店舗以上の書店での受賞フェアが期待され、多くの読者が新たな魅力に出会うことを願っています。