調査報道大賞第5回候補作品の募集開始
2023年2月21日より、特定非営利活動法人報道実務家フォーラムとスローニュース株式会社が主催する「調査報道大賞」の第5回候補作品の応募が始まりました。この賞は、優れた調査報道を称えることを目的としており、報道の未来を築くために不可欠な取り組みとされています。
調査報道とは、ジャーナリストが独自の手法で調査を行い、社会の問題に光を当てる行為です。過去には、ウオーターゲート事件や田中角栄氏の金脈問題など、重要な報道が大きな波紋を呼びました。最近では、ジャニー喜多川氏の性加害問題や神戸連続児童殺傷事件の記録廃棄などが取り上げられ、社会への叫びとしての役割を果たしています。
大賞の目的と意義
本賞の設立は、調査報道の地道な努力を評価し、社会的意義を伝えるために2019年に始まりました。調査報道は、その結果が目に見える形になるまでに長い時間がかかることが多く、時には数年を要することもあります。このため、応募作品は直近1年間の報道だけでなく、過去3年以内に発表されたものも対象とされます。
さらに、過去の報道が新たな行政や司法の動きによって再評価される場合もあり、そのような作品が評価されるのも本賞の特長です。これにより、社会問題が解決に向かうための施策が促進されることを目指しています。
応募の詳細
「調査報道大賞」の応募は自薦・他薦を問わず受け付けていますが、書籍や映画は対象外となります。応募の締め切りは2023年3月15日です。選考は4月に開始し、最終的な結果は8月に発表される予定です。
選考委員には、フリーアナウンサーや著名なジャーナリストなどが名を連ねており、彼らの目を通して公平な評価が行われます。
調査報道の重要性
現代社会において、ジャーナリズムは情報の伝達のみならず、権力の監視役としても重要な役割を果たしています。しかし、調査報道には多くの時間とコストがかかるため、環境は厳しく、特に新しい問題に対する取り組みにリソースを割くことが難しい現状があります。この賞を通じて、現場で奮闘するジャーナリストを応援し、日本の報道環境を活性化することが期待されています。
まとめ
調査報道は、私たちの社会における重要な真実を掘り起こす力を持っています。自分たちの目の前にある問題に対する認識を深め、改善を促進するために、皆さんの応募をお待ちしています。
詳細や応募方法については、以下のウェブサイトをご覧ください。
調査報道大賞ウェブサイト