高強度車止め『プロテクトボラード』が新発売
積水樹脂株式会社から、新たな安全対策商品として『プロテクトボラード』が発表されました。この高強度車止めは、歩道への車両進入を防止するために設計されており、耐衝撃性能に優れた支柱構造を採用しています。
特徴と素材
『プロテクトボラード』は、耐衝撃性の高い支柱構造に基づいており、設置場所に応じて選べる本体と基礎部のオプションが揃っています。また、支柱に用いられている鋼管は、従来の亜鉛めっき鋼管よりも寿命が長い高耐食溶融めっき鋼管を使用しています。このことにより、過酷な環境下でも長期間にわたり安定した性能を発揮することができます。
社会課題の解決を目指して
この製品は、2019年に発生した大津市内の交差点での交通事故を契機に開発が進められました。歩道への車両進入や暴走による事故の増加が社会問題となる中で、従来の車止めでは不十分だった「車両からの衝撃を効果的に防ぐ能力」を求める声に応える形で登場しました。
開発のポイント
新たに開発された高強度コアユニットは、衝突時に断面が変形しにくい特性を持ち、従来の丸型鋼管のみの支柱断面から、丸型鋼管に角型補強芯材を組み合わせた二重鋼管構造を採用しています。この仕組みにより、時速40km/hの自動車や重さ1.17tの車両が衝突した際にも耐久性を発揮することが可能となりました。
実績と信頼性
製品はすでに実車衝突実験を行い、その結果、高い耐久性を証明しています。2020年7月9日の実験ではコンクリート基礎ブロックタイプで、時速40km/hの衝撃に対する耐久性を確認。さらに、2021年1月28日には土中打込みタイプの検証も行われ、時速45km/hの条件下でもその設計の正当性が実証されました。
未来に向けた展望
本製品は2021年4月から全国の自治体向けに本格発売が開始され、安全対策の一環として期待されています。今後は、コンビニエンスストアや大型商業施設の駐車場など、新たな用途への展開も予定されています。積水樹脂は、社会における安全と安心の確保に貢献すべく、さらなる技術革新に取り組んでいく方針です。
企業情報
積水樹脂グループは、「いつもを変える豊かに変える」をキーワードに、価値ある製品を通じて社会に貢献することを目指しています。詳細情報や製品情報は、
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