着物をアートへと変貌させるikasu、ドバイの大規模アートフェアに出展へ

ikasuがアートを通じて着物の魅力を広める

着物を新たな形で生かすプロジェクト「ikasu」が、2025年4月に開催される中東最大のアートフェア『World Art Dubai』に出展することが発表されました。日本の文化を代表するこのイベントで、ikasuがどのように着物をアートとして再生させているのかを探ります。

ikasuとは？

ikasuは、役目を終えたアンティーク着物をアップサイクルすることによって、新たな価値を生み出す取り組みです。日本の家庭には、多くの着物が眠っているにもかかわらず、着る機会がないことで廃棄されるケースが増えています。そこで、ikasuは着物を単なる衣服としてではなく、持ち主の思い出や伝統文化の象徴として捉え、アート作品へと昇華させています。

クリエイティブディレクターのLena Okamoto

ikasuのクリエイティブディレクターであり、着物マイスター資格を持つレーナ・岡本さんは、全国を巡り、厳選した着物を元にアートを制作しています。彼女は特に、アンティークの桐たんすを使った額装のから、すべてを役立てる「オールアップサイクル」を目指しています。これにより、古い着物が新たな形で生まれ変わるのです。

世界中での支持

ikasuの作品は、日本国内だけでなく、アメリカ、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、ベルギー、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、シンガポール、イスラエル、ルーマニア、フィリピン、マレーシア、UAE、中国など、20カ国以上で支持を集めています。各国の家庭や店舗で、着物の魅力をアートとして楽しむ人々がいるのです。

World Art Dubaiの概要

World Art Dubaiは、65カ国から400以上のアーティストやギャラリーが参加し、過去に10,000点以上の作品が展示される大規模なアートフェアです。毎年多くのアートファンが訪れ、現代アートのプラットフォームとして機能しています。

- 日時: 2025年4月16日 - 20日

- VIPプレビュー: 4月16日 18:00 - 22:00
- 一般公開: 4月17日〜20日 13:00 - 21:00

- 会場: Dubai World Trade Centre
- ikasuブース番号: AA10

公式ページでは、出展作品の詳細やイベントの最新情報が確認できます。

持続可能性と社会貢献

ikasuの活動は、古着の廃棄問題の解決にも貢献しています。着物や帯を無駄にすることなく、再利用を通じて「ゴミゼロ」を目指しています。このような取り組みは、持続可能な社会の実現に寄与しており、SDGsの「責任ある消費と生産」(目標12)の達成にもつながっています。

まとめ

ikasuが展開する着物のアートプロジェクトは、ただ美しいだけでなく、過去と未来を繋ぐ重要な役割を果たしています。アートを通じて日本の伝統文化を再認識し、再生させるその姿勢は、多くの人々に感動を与えています。2025年のWorld Art Dubaiでの出展が、さらなる注目を集めることは間違いありません。これからもikasuの活動に注目していきましょう。